コンサドーレ 終戦処理

 晴れ。昨日は雨、曇り、晴れと目まぐるしく天気が変わった。今日はどうなのだろう。


 昨日の甲府との試合が終わり、コンサドーレ札幌にとって厳しい現実が突きつけられた。3位との勝ち点差は、17点。残り試合が12あるのでまだ逆転の可能性は残ってはいるが、昨日のような試合を見せられては、その僅かな壁を乗り越えるための精神力と戦術が不足している。


 引用、コンサドーレオフィシャル

9/13甲府戦 石崎監督コメント

『前節は前半の内容が悪くて、後半に逆転はできましたが、(前節の反省を踏まえ)今日の試合の入り方のところ(を注意していた)、特に前節は逆転できたかもしれないが、今日は上位陣のしかも昇格争いをしている甲府が相手なので充分に気を引き締めて(選手たちには)前半入ってほしかったのですが、フリーキックとミスから失点してしまった。ちょっとプレッシャーが厳しい相手になると、なかなか自分たちの持ち味が出せない。まだまだ自分たちは、そういうレベルなんだと思います。後半は1点を返して2-0から2-1になったところで、もう1点取れていれば逆転の可能性もあったと思うのですが、なかなかうまくはいかなかった。上位チームの甲府と対戦して、まだまだ足りないところが多くあるんだと思います。そこを改善していかないと勝ち続けていくには厳しいんじゃないかと思います。』

 監督は、現状を分かっているだろう。しかし、上位のチームと戦うためのほんの少しの差を乗り越えるその力を選手に与える事が出来ていない。

 それを残りの試合でどれだけ伝える事が出来るだろう。昨日戦った甲府も、決してずば抜けて強いチームではなかった。選手に疲労が見えてくると途端にパスミスが多くなり前半の動きとはまるで違うチームになってしまう。きっとこのままJ1に上がっても一年で落ちる可能性がある。

 札幌も同様である。ただし選手全員が若いため体力的には後半の残り15分までは何とか持ちこたえるが、その残り15分で体力がなくなりそれと同時に集中力を逸してしまい失点を繰り返すチームである。今季奇跡的に昇格しても、やはり来年はJ2に戻ってきそうなチームである。

 

 では、どうしたら残りの試合を有意義にこなしていく事が出来るだろうか?

 それは間違いなく、90分間持つ体力と、90分間集中力を切らさず戦うことが出来るようにすることである。

 例えば90分間持つ体力といっても全力で90分間走りきる事は無い。連続で走りきる事にこした事はないが、それが全ての選手に出来るとは思えない。90分間持たすために、チームが一つとなって相手をいなす戦いが出来なければならないだろう。

 

 後は集中力だが、これは相手より上手くなるしかない。確実にトラップでき確実にパスを出せ、相手の圧力をかわし動ける技術を持つことが出来れば自然と心に余裕が生れる。その余裕が集中力に繋がる。

 今の札幌の選手には、そのレベルに達したものが居ない。そのためどこかで余裕を失い、ミスを繰り返してしまう事になるのだ。

 札幌は、他のチームと違い、同じ環境のチームが近くに無い為、選手は、プロ選手になっただけで満足してしまう。次に世界に飛び出すためにどうすれば可能か考える環境に無い。

 今の札幌の環境に満足していては、幾ら年数を積み重ねてもそれ以上のものは得られない。その雰囲気は、札幌と言う親会社にも言えることである。

 元々は、色々な団体の出向者で占められ、半公務員的な運営会社であった。そのため、北海道にプロサッカーチームを作り運営する事に満足し、日本一のプロサッカーチームを作る事を怠ってきた。

 そのため、安易な補強と監督の交代を繰り返し、満足なチームを作るための体制が出来ていない。腰掛けてきな社長が舵取りをしていても誰もそれを担ぎ上げようと言う気持ちは起きないだろう。

 今年もこのままで行けば、赤字は間違いない。折角、去年減資と増資を行い赤字を解消した筈が、また赤字を積み重ねてしまう事になりかねない。イヨイヨ持ってチーム存亡の危機を迎えかねない。

 いっそ、この不況の居り、会社を解散し一から運営組織を作り直す必要があるだろう。そうして必要な人材を集めて再出発しなければならないのではないだろうか?このままでは、本当にチームが消滅してしまうだろう。