インフルエンザその後

 雲ひとつ無い青空が見渡す限り広がっている。空の色は薄くはるか彼方に底がある。朝日のまぶしさは強烈である。そこから差す日の光の熱も当たる部分は皮膚をちりちり焦がすが、日が当たらない部分は却って寒さを感じる。

 徐々にインフルエンザの脅威は広がっている。小学校、中学校、高校と軒並み学級閉鎖や学校閉鎖を行っている。

 これも所謂一時凌ぎで、休む事が流行の勢いを止める事ができるかもしれないが、そもそも免疫が無いものに休む事で感染が将来的に約束できるものではないため、そのうち感染してしまうことになる。

 すると休み明けて直ぐに集団感染と言う事になり、長期化は避けられないところで、ではどういった有効な方法があるかといえば、今ならワクチンしか無い。そのワクチンも供給の方法がまだ不明のままなので、国民の半数が罹患した後にワクチンを接種開始することに医学的意味があるのか少し疑問に思う。

引用 毎日新聞http://mainichi.jp/select/science/news/20090930ddm012040172000c.html

インフルエンザ:季節性ワクチン副作用で2人死亡--昨年度

 厚生労働省は29日、08年度に使われた季節性インフルエンザワクチンの副作用報告が、死亡2例を含め121例あったと発表した。接種したのは推計約4900万人で、副作用が起きる率は100万人に約2・5人。厚労省は「新型インフルエンザの国産ワクチンも、副作用の危険はほぼ同じ」と説明している。

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 従来の季節性インフルエンザのワクチンでも100万人に2.5人の副作用が発生する。今回の新型の場合、少し増える可能性がある。さらにワクチンの効果もどの程度あるかまだ効果がはっきりしないため、もし死亡者が発生した場合は、相当な不安を国民にもたらす怖れがある。

 更に、今後季節性インフルエンザも例年通り流行するはずであるから、今年はインフルエンザの罹患者は相当な数になると予想される。罹患者が多ければそれだけ重症化する患者の率も増えるわけであるから、今年の冬は、世界にとってもピンチかもしれない。