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 秋晴れである。昨日よりは朝の気温は低くないがそれでもそれなりの寒さである。一日一日と秋が深まり冬への道を進んでいる。

 この季節の移り変わりは、今の地球では変えようが無い。それを戻すとしたら地球の自転を止めるような事が起きなければ不可能だろう。

 地球の自転を止めるようなエネルギーというなら、彗星のような巨大隕石が地球に衝突するぐらいしか考えられないが、そうなった場合人類は滅亡するので四季の移り変わりは感じることは出来ない。

 そのくらい、運命を変えるのは大変な事であるという事である。

 今日のニュースで、小泉元首相がウルトラマンの声優をやっていた。それを息子が推薦したということで番組で取り上げていたのだが、よくもこんなことをTVで報じるなとあきれ返ってしまった。明らかにウマシカな出来事でだからとしかいいようが無い。

 こんなニュースを朝から報じそれを寝起きでみる視聴者がいるのだから。そういう自分もその一人なのだが、がっかりである。少し朝のニュースがバラエティ化して無いか?などという疑問はもう昔にすっかり消えてしまった。更に昨日の夜など、競って漢字のお勉強である。使いもしない漢字を読めた書けたと言ってもというしかない。

 芸能人がどれだけ馬鹿でどれだけ利巧かを証明してくれなくとも。更にいえば、どこかで台本が有り、程よく間違えて程よく正解するように出来ているはずの番組作りを見てそれがあたかも真実のように勘違いする。

 

 こんな事を書くと、それは既に視聴者も判っていることで予定調和の一つに過ぎない言われるだろう。TV放送が笑って欲しいと番組作りをすればそれに合わせて笑い、泣いてくださいと言われれば黙って泣く事に慣らされてしまった訳である。

 TVがもしも死んでくださいと放送すれば、見ているうちの何人かが本当に死んでしまうように飼いならされてしまったかもしれない。