11月最後の日の話題。

 曇り。東の空に雲の切れ間があるためこの時間時折朝日が差し込むが、日が昇るにつれこの雲に日差しは隠されてしまうのだろう。外の気温は、TVではプラスなのだが、雪が残っているためか寒さを感じる。

 今日は、11月の最後の日になってしまった。明日になれば12月と呼ばれる日がやってくる。一日にと言う言葉に違いが無いのだが、その一日がまた別な一日としてやってくるわけである。

 昨日は、スポーツ番組を梯子した日でもあった。

 最初は、サッカーの試合、終わると男女ゴルフの試合、夜はボクシング。

そしてその中ででが立ったのが、TBSのボクシング中継。試合が始まったのが、午後8時30分過ぎであった。

 あのボクシング放送がゴールデンではなく、時間がずれた理由は、その前の午後7時台の「からくりTV」が比較的視聴率が高いこと、更に一番の理由は、番組提供がパチンコメーカーのSANKYOであった事である。

 パチンコ業界の自主規制で午後5時から午後9時までの時間帯はCMを流さない事になっている。そのためパチンコメーカーのCMを流すための苦肉の策があれであった。

 それでも、あのラウンド毎に新しいパチンコ台のCMを見せられる視聴者の気持ちを察して欲しい。

 

 あの試合のファイトマネーがどれ程のものか判らないが、内藤選手がこの先生活するのに充分なお金を稼ぐ事が出来ただろうか。負け試合の判定を聞いてそう思った。

 もう一つ、チャンピオンになった亀田選手をこの先またヒーローとして祭り上げようとする業界の思惑がまた始まった気がする。あのTV局は、同じ事をまた繰り返すつもりらしい。あれだけ投資したのだから元を取りたいと言う必死さはあの局から伝わってくる。

 しかし、何か自分たちの力で人の心を操る事ができると言う高慢さが見る人に伝わってくる。本当にそれに気付かなければいつまでも同じ過ちを繰り返すと思う。

 酒井法子さんの創造学園大学もそうだが、自ら売名行為をしなくとも今回の入学だけで充分その認知度を上げるという役割を果したはず。それを更に彼女を広告塔に使うなどと言う事自体、大学の経営者の見識を疑う。

 大学の経営が危機的だったとしても、この時期にあれを考える事が思慮が無さ過ぎ。もう少し方法があったと思う。この先、犯罪者の更正施設として大学を運営すると言うのであれば、それなりに知名度が上がるだろうが、犯罪者がどんどん入学するようになれば、卒業生を採用する企業はそれに反比例して減少するだろう。もし自分が採用担当者なら採用しない。経営者ならそんな事ぐらい気付けよと他人事ながら思う。

 人間の知恵の浅はかさと言うか、思慮深い人が本当に減ってきた。本音を漏らす事が生きかたと考える大人が増え、更にその親の姿を見て育った子供がそれが正しいと考えるのは仕方がないことである。

 そして人がどう考えているのか、思いばかる人が減ってきた。それは、自分の感情をさらけ出すのが自由と勘違いしたせいだろう。自分の都合の良いように生きることが素晴らしく、他人がどんなに傷ついたり不快に思ってもそれは関係ないということらしい。

 人間は、決して何事も自由に生きることは出来ない。そうして生きたいなら一人で生きるしかない。多くの人間が共同で生きると言う事は、自分の自由も制限されて始めて共生できると言う事である。