既に夜が明けたはずなのにまだ外は薄暗い。街灯もまだ明かりを灯している。その原因は、頭上にある厚い雪雲のせいである。ビルの屋上に届く様な低い雲から雪が静かに降りてくる。
外の気温は、零下だろう。
今年もいよいよ終わりに近づいている。今年の1月に誓った今年の約束は果たして達成できたのだろうか?色々な事があった。
来る人去る人、自分も誰かにとって去りゆく人であったり来る人であったりしたわけである。ほんの一瞬の出会いで、記憶に残らないものも多くあった。
まだ自分の人生は終ではないと思っているが、それでも新しい出会いを受け入れる機会は徐々に減るのだろう。それもまた人生の黄昏時を生きている証拠だろう。