生命保険

 空全体に霞がかかり遠くの山並みは確認する事も出来ない。そのため比較的暖かい朝である。

 
 既に古い雑誌の記事であるが、生命保険の話題である。

引用
 週刊ダイヤモンド3月14日号  3月9日 (月) 発売
まだまだあった!保険のムダ
家計に占める保険料の比重は大きい。ムダがあるなら見直したい。そこで、ムダをわかりにくくしている巧妙な商品設計や販売のワナを徹底解明。破綻によって損害を受けないために、保険会社の安全度もチェックした。

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 実際自分たちが支払っている生命保険料の支払額に疑問を思った人はどの程度いるだろうか?

 自分の場合もそうであるが、各社の保険料は、支払われる保険金額が同じであれば同一料金だろうと簡単に考えていた。違いがあっても何百円単位であろうと。
 しかし、この記事によると同じ保証で比較すると4千円の差があるというのである。その金額差は、月々の支払う保険金額と同程度かもしれないのである。

 なぜ各の標準の支払う保険料が比較できないのかと言うと、各社が複雑に組み合わせしている契約内容によるものらしい。確かに生命保険といっても、家族特約、入院特約、がん特約などといった特約が必ず入ってくるし、満期時に受け取る返戻金も色々な種類があり、同じ条件で比較するなど素人には無理である。

 更に言えば、会社の信用度も関係していくため、幾ら安くても会社がつぶれるような信用の無いところの保険には入りたくない。やはりつぶれない信用のある保険会社の保険に加入すべきだろう。
 
 最近生命保険各社のTVCM量が減ったように感じるのだが、以前は、これでもかと言うほどCMが溢れていた。更に、保険のセールスレディも数多く存在していたが、このところ殆ど見かけなくなってしまった。その理由は、外国資本の生保会社が、ネットを上手く利用した激安の保険を販売し始めた頃から始まった。
 国内の生保会社も対抗するために保険料の引き下げを行い、それによる経費節減が進んだともいえる。更に時代の波に乗り遅れた保険会社が潰れ始め、安心して入っていれる会社が消費者に選抜され始めたと言うのも大きいだろう。

 この先、生命保険に入るなら、保険料の安さと同時に、つぶれない会社を選ぶと言うのも重要のポイントである。
 この先景気が悪くなればなるほど、賃金に対する支払い保険料のウェイトが高くなり今後解約も増えてくるだろう。新規の加入者が減れば当然契約高も減少するのは明らかであるから、生命保険会社の生き残りも厳しいものになっていくだろう。
 景気の良い時には、考えもしなかった事が起り、更に安泰であった業界も、危機と紙一重のところにきている。本当に世の中はわからない。