見えない人

 全道的には、今日は晴れらしい、更に北見などは、25度を越える陽気に成りそうとの予想である。
 ただし、今のところ雲で空は覆われ、気温も10度以下の気温である。連休中の暑さが嘘のようである。

 最近見えない人が増えている。昔なら何かをするにしても挨拶や言葉掛けなどがあったはずだが、今はそうでない。周りに人がいたとしても、まるで見えないかのように振舞う人が増えている。
 しかし、その人が全く回りの人を認識しないかといえばそうではない、自分が必要とする人は見えている。それは、家族であったり友人であったりする。しかし、自分に必要でないとわかれば例え自分の正面に人が立っていようともそれは見えない人なのである。

 だから道を歩くのも一苦労である。例えば、3人くらいの固まりが反対側から歩いてきて、自分の姿が視界に入ったとしても、その隊列を崩そうとは決してしない、目に見えても相手が見えないのだから当然である。更に自分たちの行く手を阻むものは何も無いとさえ考えている節がある。
 また、電車待ちの行列を作っていても平気で割り込んでくる人がいる。それも同じである並んで待っている人が見えないから。その並ぶという認識さえないような振る舞いをする。

 それが最近増えてきたのか、それとも昔からいたのか定かでは無い。ある一定の割合で存在するのかもしれない。

 或いは最近の風潮で、他人を無関心に思う気持ちが強くなりすぎたことがこの風潮を生み出しているとしたら、怖い問題である。今後この割合が増えれば増えるほど生き辛い世の中になっていくのが事実だとしたらどうすればよいのだろうか。