宗教政党

 曇り、だが空は本当にどんよりして何時降りだしてもおかしくない空模様である。


 今日朝起きて新聞を取るために郵便受けを除くと、ある宗教の冊子が入れられていた。あの選挙に出るという政党である。
 最初に政党名を聞いたとき、何か新しい考えの宗教かと思ったのだが、やはり宗教は宗教だった。ある教祖を敬いその教えを実践する。それが素晴らしいとは全く思わない。
 それに救われるとしたらその救いとは、心の暗示なのだろう。そうそれは「信じるものは救われる」ということなのだろう。

 日本にも、公明党という政党がある。しかし、公明党は創価学会とは別といっているが、誰も別だとは信じていない。

 世界的にも、宗教を主体とする政党は存在する。主にキリスト教の政党である。それと比較すれば日本にも宗教を主体とする政党が存在しても許されるだろうという主張も正しいかもしれないが、原則論で言えば、憲法で宗教分離が言われているのだから、極めて灰色だろう。

 宗教が政治に進出する理由として、自分たちの宗教の拡大があるだろう。初めは、小さな団体だったものが徐々にその信者を増やしていく。信者が増えると共にお金も入るようになり、各地に自分たちの信仰のための建物を建てていく。
 勢力が拡大すると共に、他の宗教や社会との摩擦が増えていく。ここで進路を誤ればオウム真理教と同じ運命をたどることになる。
 
 そして弾圧を防ぐ方法が、政治に介入することである。政治に介入すればするほど弾圧を受けない方法を学ぶ。長い年月が、その存在を許すようになったらそれで成功である。

 しかし、このような宗教政党が乱立するようになれば、そろそろ、仏教で言うところの末法の世になったのかもしれない。