デフレ

 外は肌寒い。空は今にも降り出しそうな曇り空。昨日の天気予報では晴れだったが、そうではないらしい。

 今日の気になる話題はこれ。
 

日経ネット引用(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090601AT3S0101E01062009.html

 需要不足、年45兆円 1〜3月の需給ギャップ、マイナス8.5%
 内閣府は1日、経済全体の需要と供給の差を示す「需給ギャップ」が1〜3月期はマイナス8.5%に落ち込んだとする試算を明らかにした。金額に換算すると年45兆円程度の需要不足となり、比較可能な統計がある1980年以降、最悪の水準。需要不足が続けば物価には下落圧力がかかり、デフレが進む恐れがある。供給過剰で雇用の調整圧力も強まる可能性がある。

 需給ギャップは、実際の国内総生産(GDP)=需要と、抱えている設備や労働力を平均的に使って生み出せる潜在GDP=供給力との差。潜在GDPが実際のGDPを上回り、需給ギャップがマイナスになると、需要不足・供給過剰から物価が下がりやすくなる。


 昨日、平日ながら休みだったので、ヤマダ電機に出かけた。平日で店内もガラガラで、客より店員の方が多い状態である。
 普通こういった店の平日は、仕事が無い主婦や若者が訪れるくらいなもので、やはり立地的には駅近物件でなければ、平日の需要は無い。そのためヤマダ電機も店内に食料品、雑貨の売り場を設け主婦層の呼び込みを計っている。しかし、見る限りはその効果も薄いようだ。

 ヤマダ電機は日本一の家電販売チェーンである。数年前までは、売り上げを上げるため北海道の至る所に進出したがここに来て、ストップが掛かったようだ。その一つが、家電製品の売り場面積の縮小である。その代わり、店舗内をおもちゃ、本、DVDなどの売り場に変えてきて、徐々に家電から少しずつ方向を変えてきていた。
 あれだけの品揃えをした場合、回転が良くなければ直ぐに不良在庫化してしまう。景気が良い時は、少しでも不良在庫化すると思えばそれを目玉商品として売り払えば良かったが、最近では中々そうも行かず、徐々に売れ筋商品のみの展示となってきてしまった。

 その傾向は、他の業種でも同じである。売れるものだけを置くだけで精一杯で、お客のニーズに合わせて全ての商品を展示する事は不可能になってきてしまった。それが、さらに消費を減退させる。点頭に無い商品を買おうとすれば、それがおいてある店を探すか、ネットで購入するしかない。ネット販売が増えれば、さらに小売店の売り上げが落ちてしまう。
 また、消費者が購入しなければ、売り上げがなくなるわけだから、売れるために値段を下げようとする。それがデフレに繋がってしまうわけである。

 アメリカのGMが破産したように、この状況では、何時日本の一流企業が破綻するかわからない。
 その陰が徐々に忍び寄っているといえる。