上司の器

 晴れ。少し雲があるが概ね晴れである。道路には水溜りがまだ消えずに残っている。これも湿度が高いためだろう。風は殆ど無い。


 上司の器とはいかなるものか?これは部下が良く知っているだろう。しかしいざ上司になるとその器にあると自覚するのは難しい。
 今の総理大臣もそうだろうが、あの人を信頼して付いていく人は、あの人にその器量があると認めているのだろう。そうでなければとてもあの位に辿り着くのは難しい。

 という事は、上司の器は、見る人が見ればあるものであり、見えない人にとって見えないものだということである。誰もが見てもその器にないという人がなるということは、余程の独裁国家でしかないだろう。
 しかしそれも、日本人から見て最低と思われる北のあの人が、国家主席になれるのも世襲の他に何かがあるからあの地位に居られるのだろう。全く存在しなければどこかの時点で失脚していたはずだ。

 話を戻すと、それなりに器量があるとして認められた人が、部下にとって上司の器ではないと判断されるのはどうしてだろう。例えば以下のことが上げられる。
 
 1.上の表情を伺ってばかりで下の意見を聞かない。
 2.自分の意見を短期間でコロコロ変える。
 3.言った事を覚えていない。
 4.部下にけちでしかも私服を肥やす人である。

 しかし上記の条件も、時と場合によって判断される。

 では部下にとって最良の上司の姿は、

 1.部下思いで、意見を聞いてくれる。
 2.的確な判断を下せる
 3.判断が誤っていれば直ぐに対処できる。
 4.的確な指導をしてくれる。
 5.気前が良い

 自分が思いつくところはこのくらいだろう。
 何時も自分の意見を評価してくれて、その実現のサポートをしてくれる人なら最高の上司だろう。しかし、現実はままならない。上司は、自分の指導力を発揮しようと考えて部下を自分の枠に嵌めたがる。
 その枠が広大であれば問題ないが、その枠が実力相応で狭い人がそれをやると大変である。その狭い範囲内に閉じ込めようとすると摩擦を生むことになる。
 部下の思い通りのことをさせてくれ、失敗の責任を何時も取ってくれればこれ程やり易い事は無い。自分が下っ端だったらそういった上司に是非とも巡り合いたいものである。

 さてこの世に部下から見て最適な上司は何人いるか?