選挙

 今日は快晴。綺麗な青空が頭上に広がる気持ちの良い朝である。太陽の光は強いがその熱を奪い去る風が体をすり抜ける。暦の上は夏でも、本当に秋が来た気分である。

 しかし、一つ残念な事がある。それは道路にある銀杏並木の銀杏の枝が軒並み切られてしまったことである。これから秋本番だというのに綺麗な紅葉がこれでは見られない。きっと落ちた枯葉の清掃費用を考え、落ちる前に刈り取ってしまおうという考えなのは良く分かる。例えばそこに清掃用の費用の見積を出されてしまえば反論の機会は失われてしまう。
 でも、何とか枝を残す事が出来なかったのか再考して欲しいと思うのは自分だけだろうか。落ちた落ち葉の処理は大変だろうがそれ以上に見る人の心を和ませる。今の状況だと却って見苦しく人の気持ち不快にさせる。その効用は、清掃に掛かる費用よりは、はるかに住民にプラスだと思う。しかし、現実的な清掃に掛かる費用は計算できるが、住民の心に与える影響は計算できない。本当に残念な事である。

 選挙戦も真っ盛りである。自分の選挙区も自民党が劣勢なため今まで来たことも無い人が頻繁に顔を出す。ハッキリ言ってしまえば、迷惑この上ない。更に運動に熱心な人の姿を見ると却ってこちらの気持ちが急速に萎えてしまう。それは自分が義理で応援し無ければ成らない立場にいるためなのかもしれない。それが自分の心に反作用として跳ね返るのだろう。本当に嫌な期間である。
 もう一つ付け足せば、得てしてその運動にかかわる人たちの態度が横柄なのも気に掛かる。その運動員たちの上下関係がそのまま活動に引き込まれるために活動中どうしてもそういう場面が目に付くのだろう。その上下関係を持ち込まれてしまうのも問題だし、一度その枠組みに取り込まれるとその関係がこの先も続く事は目に見えてしまう。それが更に意欲を失わせる。本当に健康に悪い。