物の値段

 雲は相変わらず多いが、その雲間から朝日が差す。間から見える青空は本当に綺麗である。気温は、走るのには丁度良い。後1,2週間過ぎれば、長袖のランシャツが必要になるのだろう。

 今日、テレ東の朝のニュースで、19円のコーラの話題が出ていた。安売りしているスーパーの責任者の話では、製造原価ギリギリでまだ赤字ではないらしい。
 
 それに比べてコカコーラやペプシコーラなどは、普通350mlは120円で売られている。という事は、100円が製造原価以外に使われているということである。
 それだもの、あれだけ派手に宣伝を行えるし、色々な大会の冠スポンサーになれるわけである。
 ただ、こう言った飲み物を世界的に販売しようと思えば宣伝は必要である。更に消費者はそのブランド名で飲み物を買っているのだと思えば納得はいく。

 更に自販機で売られているお茶などもその部類に入るだろう。500mlのペットボトルに入ったものが150円で売られている。これなども製造原価は、10円20円の世界だろう。
 流通コストを引いたとしても、自販機の飲み物は便利さと引き換えにお金を払っている事になる。

 しかし、それも今の世の中である。例えばスーパーに山のように積まれている飲み物売り場で19円で売られていたとしても、その飲み物が例えば砂漠の中に一つある自販機で1万円で売られていたとしても不思議ではない。買う人が多い、買う人が小数でも需要があれば、物の値段は釣り上がるのは経済原理である。どこでも同じ値段というのはありえない。消費者が買う値段がそのものの正当な値段というわけである。

 先のスーパーのコーラも、プライベートブランドは安く売りナショナルブランドで利益を得るという事である。目玉商品の価格に目が行くが、それ以外の商品は適正な価格で売られているという事である。