晴れ。台風一過の青空が広がっている。午後から雨降りの予想だがそのかけらは微塵もない。しかし北海道上空に低気圧がありこれが雨雲を呼び込むようだ。

 今は秋、食欲の秋とか芸術の秋とか呼ばれる。中高では学校祭、小学校では学芸会が開かれる季節である。
 しかし、聞くところによるとそれも新型インフルエンザの影響で開くのが大変らしい。学校行事も大変である。
 
 その秋に開かれるのものに「Nコン」(http://www.nhk.or.jp/ncon/)がある。NHK合唱コンクールと思っていたが、正式名は「NHK全国学校音楽コンクール」だった。
 この短縮形の呼び名は、「ロボコン」などと共通でNHKらしい。

 そこで全国の地方大会を勝ち抜いた、小学校、中学校、高校の代表がその歌声を競うわけである。代表が歌う歌は、課題曲と自由曲があり、課題曲は毎年若者らしい曲を歌う。
 その課題曲だが昔は正当な合唱曲だったが、最近はNHKも趣を変え、森山直太郎さんやアンジェラアキさんなどが作詞作曲した曲が課題曲となっている。そして今年の中学校の課題曲が、いきものがかりの「Yell」である。
 
 この課題曲は、リンク先で聞くことが出来るが、歌詞は中々素晴らしい。これを校内の合唱コンクールなどで歌えば良いだろうなと思う。昔の中学校のクラスで歌った歌は、クラス担任が元合唱部だったため古臭い歌を歌わされた記憶がある。
 それは正当な合唱曲であり悪い歌ではないのだが、クラスの雰囲気を盛り上げるには不向きな曲だった。
 あの頃は、教師に逆らうなどということは中々出来ず、教師の思うとおりに進んでしまった。もう少し自分たちで決めたほうが良い思いでになっただろう。他のクラスも似たり寄ったりの中で、その時代の歌を歌ったクラスが金賞を取ったような気がする。

 まあこの課題曲も、NHK主導で決めているわけで主体性が有るかといえば無いのだが、課題曲という面ではそれなりに今を取り入れている。

 少し話はそれてしまったが、「Yell」は良い曲である。その時の気持ちが上手く伝わってくる。自分はもう年寄りであるが、この曲を今の若い人達が歌えばそれなりに自分の人生の出来事を重ね合わせ思いを込めて歌えるだろう。

 丁度今日から3日間、NHKの教育TVで放送される。この文をみて興味をもたれた方はごらんになってはいかがだろう。
 年を召した方には、学生時代の合唱コンクールのことがよみがえるのではないだろうか。