ハブ空港

 相変わらずの朝の寒さである。こんな寒さで弱音を吐いていたら道産子ではないのだが、案外道産子は寒がりなのである。先週から家のストーブの火を朝からつけ始めたのだが、今年の灯油の値段が気になるところである。
 寒さが厳しい日は、空が澄んでいる。雲は見渡す限り見つからない。本当に真っ青というわけでなく少しかすんだ青空である。

引用 フジサンケイ ビジネスアイ(http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200910140080a.nwc

「羽田ハブ化」 成田・関空に波紋 国交相表明「内際分離」を転換 
 前原誠司国土交通相が、羽田空港を24時間使用可能な国際ハブ(拠点)空港として最優先に整備する考えを表明した。来年10月に4本目の滑走路が供用開始になることを受け、羽田が国内便、成田空港が国際便とすみ分ける現行の「内際分離」を撤廃。アジアのハブ空港として存在感を高める韓国の仁川空港などに対抗する。

 時折東京とか大阪に出張で出かけるのだが、羽田の便利さに比べ、関空の不便さは異常である。大阪に行くなら伊丹が一番なのだが、その便が常に満席に近く中々空席が取れない。

 羽田は、京急が参入して飛躍的に交通の利便性が増した。それまではリムジンバスかモノレールだったのだが、モノレールは浜松町駅まで各駅で止まると言う今では考えられない状態だった。

 その点で言えば、後で出来た関空が何故あれほど利便性の悪い立地にしたのか甚だ疑問がある。やはり大阪市内からの利便性を考えずに計画した時点で終わっている。
 更に問題なのは、伊丹を廃止せず残している点と、新たに神戸に空港を作った事である。関西圏に3つの飛行場が存在する事が不思議である。
 ただしこれは建設計画があったときから問題視されていたのを巨大公共事業で落ちる金に自治体の目がくらんだにすぎない。それは、官民合わせての利権だったのは、国民皆知っていて黙認したに過ぎない。

 橋下知事は憤慨しているが、関西圏でどのように空港を使っていくのか考えていく必要があるだろう。国に丸投げするのは、地方自治を歌う府知事の姿勢には似つかわしくない。

 これは洒落だけど、神戸、関空の両方を浮島にしてドッキングしてもう少し利便性の高い所へ引っ越すのも手だと思うが、どれくらい費用が掛かるか判らない。

 もう一つ千葉の成田空港の問題。これも全く言って国の行政の間違いとしか言いようが無い。もしこれが早期に解決していたらと言うしかない。
 もし早めに完成していたら国際空港としての地位は磐石な物になっていただろう。その時期を逸し、漸く最近になって拡張の話が出てきた、これで昔描いていたような地位に返り咲けるはずが無い。既にライバルは目白押しで、沈み行く日本にとって成田は過去の空港になりそうな気配である。

 これは暴論だが、一層の事成田に米軍基地と自衛隊基地を移転させ都内の調布や阿佐ヶ谷の土地を有効活用する方法が手っ取り早いのかもしれない。

 ボタンの掛け違いと、計画の杜撰さ、更に人の欲というものがこれ程日本に被害を与えてしまったというしかない。高度経済成長と同様に政治の成長は無かったという事だろう。