逮捕

 寒い朝である。目に見えない霙が朝から降っている。駐車している車の屋根には薄っすらと雪が積もっている。このまま寒さが残ればもう少し積もりそうだ。朝日は全く見えない曇り空である。

 逃亡中の市橋容疑者が逮捕された。あれだけ顔がTVに公開されていたのに、この2年間良く逃亡できたと思う。以前も書いたが世の中の人は左程他人のことを気にするような時代では無くなったということだろう。

 今回、整形に訪れた病院で顔写真を取られたことが決定的になった。もし、整形などを企てなければこれ程大きなニュースにならず時間は過ぎ去った可能性がある。ただ、いつ見つかるか判らない状況で逃げる生活は、精神的に辛いのは想像がつくので、どこかでやはりつかまる時が来たに違いない。
 今回の逮捕は、本人が自殺しなかった、そして海外に逃亡しなかった事で解決したといって良いだろう。決して警察の手柄でもなんでもない。

 こうした事件が解決する事は、本当にホットすることである。世の中から一つ災いの種が取り除かれたような気がする。しかし、それも氷山の一角でどれ程の災いの種がこの世にあるのだろう。それを一つ一つ掘り出せば、眠れな夜が来るのだろうか?

 更にもう一つこのニュース。

引用 日経新聞http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091111AT1G1001T10112009.html
国交省が被害届提出 羽田の不正砂利問題で
 羽田空港新滑走路の埋め立て工事に、鹿島が別の工事現場の砂利を不正に転用していた問題で、発注元の国土交通省は10日、正規の資材費や運搬費計約470万円をだまし取られたとして、警視庁に詐欺容疑の被害届を出した。被疑者は不詳としている。

 国交省によると、鹿島は静岡県内で取った砕石を、埋め立て資材用に用いると同省に申請。だが同社と下請け会社は2008年10月、横浜市内の別の工事で採取した砂利約1190立方メートルを一部で使っていた。

 国交省は今年6月に鹿島と下請け会社を厳重注意。鹿島は8月に問題の砂利を撤去して、埋め立て直している。鹿島は「下請け会社への連絡ミスで、申請してない資材を使ってしまった」などと説明している。

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 この件、企業として如何だろうか?更にこの件朝日新聞の紙面では、暴力団関係者の関与があり、不正に使用したと書かれているが、ネット上ではその辺り突っ込んだ記事は、MNS産経ニュースの中で暴対が捜査を進めているとしか書かれていない。
 こういった関係は、些細な事件なので見落としがちであるが、日頃暴力団と上場企業の建設業者が密接に絡んでいる事の表れである。
 かなり以前、建設業界と組織暴力団の関係を絶つと宣言し、それなりの効果があったはずだが、その効果もきれ既にそのグレーかブラックか判らない関係に戻りつつあるという事である。
 
 業界大手の鹿島建設がこうなのだから、他のところも多かれ少なかれこういった関係が気付かれていると想像できる。今、空前の不景気を前に日本自体が立ち往生しようとしている。
 国民はその姿に驚き、国の仕組みを変えようとして政権交代を果したはず。国だけでなく企業も襟を正しこういった関係を速やかに絶つべきだろう。

 日本にある金が、密かに闇に消えて行っている。その補足出来ないお金がどれ程あるか誰もわからない。この辺りのお金を整理すれば日本の赤字は解消するのかもしれない。