事業仕分け

 雲の多い空の隙間から朝日が時々顔を覗かせる。それにしても外は寒い。風景はまだ冬のそれで無い為、余り寒さを実感させないが、この気温は、普通に冬の気温である。吐く息は真っ白く吐き出され蒸気機関車のようである。


 事業仕分けは、昨日で一段落したようだ。

引用 毎日新聞(http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091118ddm001010004000c.html
事業仕分け:前半、1.4兆円捻出 廃止は33事業
 政府の行政刷新会議は17日、来年度の概算要求から無駄を洗い出す「事業仕分け」の前半5日間の作業を終えた。事業の「廃止」や「予算計上見送り」による予算の削減のほか、公益法人などの基金の国庫返納などを求め、総額1兆4000億円超を捻出(ねんしゅつ)した。24〜27日に後半の事業仕分けを実施し、更なる上積みを図る。

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 今回の仕分けは、あくまで意見であり、実際に削減となるかは判らない。しかし、今回の意見を反映しない場合、民主党のダメージは大きい。
 この夏の選挙の結果は、自民党がしてきた無駄遣いを止めさせるための民意の一つだったことは間違いない。
 そのため今回の論議で自民党の影は薄く、もし、今回の事業仕分けに意見を述べるものは、却って反発を食らうと考え、おとなしくしている人が多いのだろう。

 それにしてももしこの無駄遣いが本当だとしたら、毎年これ程の巨額のお金が湯水のように垂れ流された事になる。そしてその大半は、国を豊にする事は無くドブに捨てられたと同じ事になる。
 自民党政権の系譜が戦後から始まった事を考えれば、その年月は60年程度経つ訳である。その積み重ねられた金額は、国の国家予算にも匹敵する額になるわけである。
 景気が良かった時は、それでも許されたのだろうが、この景気で一遍にそれも許されない事になったわけである。
 それにしても、この先日本が行く先は、明るいのか暗いのか良くわからない事の方が問題である。
 今の状況だと、年末に大型倒産が続出しそうである。それを政府はどのようにする考えなのだろう。救うのか自由主義経済の原則に沿って処理するのか、その当事者たちは、息を潜めて見守っているのだろう。