師走

 朝から雪が降り続いている。この勢いが増せば結構な積雪になるだろう。予想では2,30cm位だろうか。気温は、零下であるが−4,5度位か。

 
 年末も押し迫り、何やら慌ただしさばかり先立が肝心なことは先送りになると言うか、決まらないまま年が開けるようだ。

 一年は、年で計るときと、年度で計る時がある。年度でならまだ今年は終わっていないのだから、まだ決算は先の話だが、年で計るなら既に結論が出ていなければならない時期である。
 その何の結論も出ていないもどかしさが、師走につながるのだろう。

 昨日の日曜日は、スーパーに買出しに出かけたが、人出は左程ではなかった。そして店の飾りは、クリスマスとお正月で少しエキゾチックな飾り付けになってしまっている。この辺り日本ならではの風景なのだろう。
 
 その買い物客の中に、チラホラと老人の姿を見た。雪が積もっている中を、自転車を押し前籠に買い物の品を入れて歩いている。その姿は、自分の未来の姿を想像させる。
 
 この雪の中、車ではなく徒歩或いは自転車で近くのスーパーに買出しに出る。贅沢を言えば、一階にスーパーを併設したマンションに暮らせばこの様な不便さを感じないだろう。そうなると北海道では、札幌に住むしか無くなる。
 理想を言えば、夏場は、自転車が使えるので札幌の郊外に住み、冬場は、都会のマンション暮らしである。

 そういった資金を持つ老人も相当数いるはずで、実際近所にそういった暮らしをしている人がいる。
 
 これは商売になると思うが、冬と夏のそれぞれの住居をどう活用するかが問題である。そのムダが経済の活力になるのかもしれないが、ムダを活用できれば更なる経済効果を産む事になる。
 
 矢張りそれを繋げるのが、老人と学生かもしれない。最近の大学生は、冬場殆んど大学に行かない。12月を過ぎれば、冬休み、春休みと続き、休みばかりになる。その間、学生はバイトや遊びに明け暮れるわけだ。
 その期間は、北海道の積雪の時期と重なる。アメリカなどでは、冬場不在になる学生寮を短期の旅行客や留学生に貸し出す制度がある。
 日本もそれに習い、老人が冬場に部屋を貸すようにすれば良いのではないだろうか?
 
 それを上手く流通させる体制を作り上げる努力はかなりのものになるだろうな。