寒い

 曇、少し東の空はうっすらと青空が透けて見える。この先雪は止みそうな気配である。外の気温は相変わらず低い。

 ニュースでは、歌舞伎役者の海老蔵が婚約したと報じているが、本当に朝から映像を流す必要があるのかと思える。
 
 朝の民放のニュース、いやあれは形を変えたワイドショーなのだろうが、新聞を放送に使い出したのはもう数十年になるだろう。
 最初は、普段読まないスポーツ新聞の記事が読めるのでそれはそれで容認していた。しかし、その新しい試みだったものが、徐々に常態化し、テレビが外に行かなくなったような気がする。それは取材を辞めることで自分たちの能力の一部を失ったことに等しい。

 そのため、ワイドショーもそうだが、週刊誌や新聞の記事を番組で紹介するだけで、自分たちが取材するのは、ほんの僅かな物だけになってしまったのではないだろうか。

既に退化したものをもとに戻すことは不可能ではないだろうが、それなりの労力と資金がいるだろう。後で後悔しても元には戻らない。いつかテレビ報道は緩慢な死を迎えることだろう。

 海老蔵の次は、鳩山総理だった。釈明に終われる姿は、一国の総理大臣として充分惨めだった。今の時期、国の景気回復の仕事をしてもらなければならない人物を、これ程叩いて日本人は一体どうするつもりなのだろうか。
 
 日本がどのようになっても知らないと考えているのだろうか?その辺りの国民の気持ちが分からない。大多数の国民は、この様な事に今勢力を傾けるよりも景気回復に力を注いでもらいたいと思っていると思うのだがどうだろう。

 この様な事件は、簡単に済ましてしまうか、或いは時間を掛けることで国への影響を和らげる必要があるだろう。
 これが、本当に巨悪なら選挙が終わって直ぐに起訴すべきだっただろう。その金額は巨額だが、政治資金規正法の範囲内の出来事だとしたら、この事件で政治を遅滞させた責任は重い。