最低気温

 青空が広がっている。その代わり外の気温はマイナス20度近くまで下がった。今年最低を記録したのではないだろうか。明日も寒さは続くらしいので本当に真冬が来たと言ってよい。

 こんな寒い日は、外出しないほうが良いのだけれども何故か人間は外に出たがる。わざわざ困難な状況に立ち向かうことが好きな人がいて困る。実を言うと自分もその一人かもしれない。

 無理をしたら無理をしただけの報いは必ずある。例えば体調を崩すとか、或いは事故に会うとかである。それは本当は、防げたものである。もし用事があったとしても、相手側も理解を示してくれる。

 後、朝晩の気温の差が激しい時期、北海道で言えば、室温と室外の気温差が激しい時期は、老人は無理をしない方が良い。無理をして早朝救急車で運ばれてくるお年寄りが増えるのもこの時期である。気持ちは元気でも体は既に限界ギリギリのところにある人が殆んどだから、気温差だけで例えば脳血管、冠動脈などの障害が起こる恐れがある。くれぐれもご用心である。

 それでも今時の老人は、自分が元気なことを証明したいがためにその環境に一度身を置いてみようとするから困る。

 逆に、若者はその逆境に身を置こうとしない事が多い。それは逆だろうと常々思うのだが、うまい具合に歯車は回らない。

 年寄りが無理をして若者が無理をしない世の中はままならないものである。