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 雪が降っているが、直ぐに止みそうな勢いである。何故なら空の雲は薄く、青空が少し透けて見えるからである。

 2月の最後は比較的暖かい日が続いたが、週末からまた寒気が戻ってきた。今日はマイナス10度前後に成っている気がする。

 TVが伝える長期予報では、4月に入っても暖かい日と寒い日が交互に繰り返され、時には真夏日が有ると言う予報であった。

 4月に入って暖かい日と寒い日が繰り返されるのは、毎年のことで、4月に真夏日が来るのも有りと言えば有りである。

 更に、5月に入って大雪が降った記憶もあるので、北海道の冬はそんなもんである。

 バンクーバーオリンピックも終わり、一番良く見たのは、結局カーリングだった。他の種目は、女子フィギアだったが、浅田選手とキム選手の所しか見なかったので全体を見たことにはならない。

 

 全体に盛りあがりに欠けたのか、それとも自分の興味の対象が変わっているのか判らないが、それでも日本人の心からオリンピックも一つの娯楽でしか無いと言うことである。

 それに昨日などは、CSで全米女子プロの試合が無料放送されていたのでそちらの方を見る機会が有ったためそちらを見ていた。

 色々な番組を見るようになれば、オリンピックもチャンネルの一つでしかない。興味の対象が多様化してしまって、その放送を見なければいけないと言うことも無くなってしまった。

 朝のTVなどは、オリンピックが一大イベントのように報じていたが、見ている人たちは、きっとそうとは既に感じていないはずである。

 それを放送する側も知りながら自分たちの生活のために一生懸命盛り上げようとしているのだなと思うと、自分も同じ社会人の一人として大変だよなと共感する気持ちもある。

 ここで言えることは、BS、CS放送が始まり、視聴者が選択できる範囲が飛躍的に増え、民放TVもその一つに埋没仕掛けていると言うことである。

 本来なら地デジの地域限定放送は必要なかった。電波の発信をCSのように宇宙から行えば、日本全国に向けて電波を長せるのだから、送信設備も全国に作る必要は無かった。

 地方局が全てCSなどにチャンネルを持てば解決する事でも有ったのだ。

 地方局の既得権益を確保するために今回の地デジ放送に成ったのだが、それが民放にとって良かったのかと言うとそうではないと思う。

 ローカルの放送が流れれば日本中に散らばったその地域の出身者が番組を見ただろう。

 今のようにローカルな番組が、民放キー局の番組の間に流れるより、その地域の話題を一日中放送している方が視聴率は上がるだろう。本当にその番組を見る人は、その地域の情報を得たいために見る人になるはずで、宣伝効率も飛躍的に向上するだろう。

 例へば、スーパーの特売のチラシ的な内容も効果的にCMとして報じることができるだろう。更に迷子の問い合わせや、迷い猫、迷い犬の捜索に力を発揮するはずである。

 

 そういった再編をするチャンスが、今回の地デジ化には有ったはずであるが、それが有耶無耶にされ、何となくキー局とローカル局が上手く利益を配分できるように考えたのだろう。

 北海道の民放局も同時再編が必要だろうと思う。北海道には例えば「水曜どうでしょう」のように全国に流れるコンテンツを作った例もある。同じところにドジョウは2匹居ないかもしれないが、それを目指すべきである。