車社会

 今日も朝は冷え込んだ。気温はマイナス5度位だろうか。空は晴れている。


 何となく年度末が近づくと周りが慌ただしいためか、忙しい日々が続く。景気回復は、まだ先に有り、漸く来年度予算が衆議院を通過したところである。

 この先の日本の未来が見えてこない気がするのは自分だけだろうか?それとも自分が年を取りすぎて先が見えない人間になってしまったのだろうか?

 中国での新車販売台数がアメリカを超えるという話しがある。そのため世界のトヨタの社長もアメリカの次に中国へお詫び行脚したほどである。

 しかし、その裏で起こっているのは、石油資源消費の拡大である。世界のCO2を減らそうと努力しても、この様に今まで車を利用しなかった国がこの先車を利用するようになり、石油を今までより消費するようになれば、減らした効果は薄れてしまう。

 しかし、今まで文明の利益を先取りしていた国が、後から文明の利益を享受しようとしている国を止めることは出来ない。何故なら先に利益を受けていた国はそれなりに衰退し、今、活気ある国は、その遅れてやってきた国々だからである。

 この先の石油資源の枯渇は目前に迫っている。更に中国は、原油資源の買い占めに向かうだろう。そうなれば石油の原油価格が上がり、更に品薄状態に間違い無くなるだろう。

 そもそも資源を持たない国が生き残るのは、石油に変わる代替エネルギーを確保することである。その技術開発が日本のこの先生きのこる道でもある。

 民主党政権が環境問題に取り組むと言う話しは、一面では正しいことである。そして今回のトヨタの問題も、これを機会にガソリンで走る車の将来を考えるべきだろう。

 今まで、日本の一大産業は、自動車であった。しかし、未来の車が電気で走るとしたら、異業種の参入が可能である。それを見えない力で防ごうとしていたのが自動車産業である。

 太陽光発電でクルマのバッテリーを充電し走る。そういう未来を日本が先取りすべき時が今回の事件で明確に成ったのではないだろうか。日本がトヨタに頼る時代は終わったともいえる記念すべき年かもしれない。