曇り、今日も4月上旬並みの肌寒さである。風がないのは幸いだが、既に押し入れに片付けたコートを取り出したいくらいである。週末は、回復するらしいのでそれに期待するしか無いようだ。

 引用 スポニチアネックス(http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2010/05/28/12.html

暴力団問題で厳罰!木瀬部屋消滅

 日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で理事会を開き、過去の名古屋場所暴力団関係者に転売禁止の維持員席を手配した木瀬親方(40=元幕内・肥後ノ海)を委員から年寄へ2階級の降格処分とした。これに伴い、角界第2位の27力士を抱える木瀬部屋出羽海一門の「預かり」となり、事実上の閉鎖に追い込まれた。また、木瀬親方からチケット確保を依頼された清見潟親方(64=元幕内・大竜川)はけん責処分となった。なお、週刊新潮野球賭博疑惑を報じられた大関琴光喜(34)は理事会で事情聴取を受けたが、処分はなかった。

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 普通にこういう問題は、相撲界に限らず色々なところであるだろうなと言うのは素人でも思う。

 一般社会に暮らしていても、近所に住むその関係の人が、建設業者と関わりを持ち、役所にも何らかの繋がりを思わせる事柄が起きていることを見ている。

 それが当たり前の社会には現実に成っている。この問題を報じているテレビ局も表向きはこの問題を非難するが、放送に関わる芸能事務所や〇〇興業と呼ばれる会社も暴力団との関わりが噂されている。

 日本の社会の隅々にその裏の稼業の人脈が張り巡らされているだろうことは、事実だろうと思う。幾ら警察が暴力団取締法で頑張っていても、末端の警察官が各地に棲息する暴力団関係者を検挙できるとは思えない。

 本当に日本に不必要なら法律を変えてでも取り締まるべきなのに、それを変えようと言う法律ができるという話はトンと聞かない。

 誰もが見て見ぬふりをすることでいつの間にかこの状況が生まれてしまったのだろう。自分に実害が及ばない限り、それに対してモノを言う人もいない。そういう人達にとってそれは空気みたいなモノに思えるのだが、その空気のような存在が、日本の社会から利益を吸い上げているのだろう。

 今回の相撲協会の件も同様である。タニマチと呼ばれる人たちの中に暴力団関係者が含まれていると言う噂は聞くし、昔からの相撲興行に暴力団の力を借りていた時期もあったはずである。

 今回の処分もトカゲの尻尾切りとなってこの話題は収束するのだろう。そしてこの様にすべてのものがきれい事の嘘で塗固められ、本質が見えないままいつの間にかそれが当たり前のように成り、何時しかそれが当たり前の世界になってしまうのだろう。

 

 そうなれば誰が正義でだれが悪か見分けることは不可能になると同時に、目に見える世界が既に灰色に見える世の中に成るのだろう。