民主党

 曇り、今日も昨日と同様寒さが身に染みる。5月末日なのだから、まだ5月の気候だと思えば納得するが、もう夏がくると期待させておいてこの寒さだから堪えるものがある。

 ただ猛暑がくれば、それなりに涼しさを求める自分がその時にいるのは分かっているのだが。

 民主党のネジが何本も緩んだ姿には、がっかりする。まだ政権を取ってから一年が経っていないという理由もあるが、色々な課題を克服するための党としての仕組みができていなかった。

 この仕組みづくりをすると思っていた、小沢、管両氏は有効な仕組みづくりを作ることが出来なかった。万年野党の体質がそうさせなかったのだろう。これではまともな政権運営は不可能である。

 そして今回の社民党の連立政権からの離脱は、この先の国会運営さえも困難にさせるだろう。

 今後民主党に変わるものが有るなら仕方ない。しかし、今までの体質を何ら変えていない自民党や、寄せ集め政党であるみんなの党なども、政権運営をすればそれなりに困難な状況に陥ることは間違いない。

 他の社民党共産党、ましてや公明党などが政権を取ったとしたらどうなることかと思わざるえない。

 自民党を含め、今回の民主党も「脱官僚」を唱えてきた。しかし、その公約は守られておらず、あれだけ政権運営を変えると威勢よく話していたはずなのに、実際は官僚だよりの政権運営をせざるおえない状況で有る。

 これは、戦後日本の状況が変わったにも関わらず、明治維新の仕組みをそのまま温存し、政治の仕組みを残してきたいわゆる伝統が足かせに成っていると言わざるえない。

 一時期、日本の官僚システムは世界に名だたるものだと持て囃された時も有ったが、それも順調なときだけであり、その時期以外は、何かに付け叩かれる理由になってしまった。

 この状況を打破するには、やはり官僚システムを変えるしか無い。それが政権交代のこの時期なのだが、景気低迷と言う国の非常事態のおかげで、システムを変えようとする努力がそがれた面がある。

 更に、国会議員の任期は少ない。もしかすると錦の御旗を振っていた当人がその席にまた帰ってくる補償はないなか、目先の利益を確保しようとしたがる。その中の官僚システムの改変など時間がかかる課題にはどうしても及び腰にならざるえない。

 やはり日本の総理大臣の様に、コロコロ変わる仕組みは、それを実現するのは不可能かもしれない。猫の眼のように変わる政権のもと安定した行政を行うのには、官僚の手助けが無ければ政府機能は麻痺してしまう。

 やはり日本にも、大統領制の導入が不可欠に成るかもしれない。任期が7年ぐらい無ければ長いスパンでの改革は出来ないだろう。