相撲

 小雨が降っている。気温は少し涼しい。7月の第1一日が曇だと何となく気が重い。

 相撲の野球賭博問題、急速に幕引きを図っている様子が伺える。色々な方面の既得権益グループがお互いに落しどころを探っているところでうまい具合に折り合いがついたのだろう。

 そして、その証拠に我らが日本放送協会が率先して大嶽親方のインタビューで率先して話題提供した。

 今日の朝日新聞も元力士の取材と、暴力団関係者からの聞き取りという形で昔からある相撲と暴力団との関わりを書いていた。

 その中で、暴力団の組長が力士との係わりを持つのは、闘犬、闘牛の犬、牛を育てるのと同じだという話が出ていた。

 それが組から関取に送られた化粧回しで自分の所有だということを暗に誇示していたのだろう。まあ言うなれば暴力団の示威行動ということである。

 相撲が国技かどうかは脇に置くとして、今後も相撲に暴力団が関わることを世間は黙認したということに成る。その反対の警察にしても敵対する相手がいるから自分たちの存在意義があると言うことなのだろう。はめを外さなければ黙認するよということだろう。

 日本全体で暴力団を容認する空気が既に有り、色々な所にその影響力が入り込み、一般人と暴力団の間に位置する灰色の人間が多く存在するため、誰が黒で誰が白か判りにくい状況になっているのだろう。

 小説やドラマの世界ではなく現実に悪党が世界を征服する悪夢のような世界がこようとしているのかもしれない。