曇り、しかも蒸している。気温は、今で20度前後だろう。

 昨日は、日曜日の雷の影響でWEB用のルータが故障してしまいその修理に追われてしまった。一見正常動作しているように見えるのだが、何故かつながらない。

 予備のルータに設定を移し変え、起動させると正常につながるため、ルータの故障と断定したわけである。

 

 日曜の天候の変わり様は異常であった。まず午前中からして曇の予報であるのに、強い日差しが降り注ぐ晴天で、午後三時ころから雲が空を覆ったと思ったら、すかざ豪雨になってしまった。

 それはまさしくゲリラ豪雨で、札幌で言えば円山球場が曇で、麻生球場が豪雨で高校野球の試合が中止になり、さらにJRの恵庭島松と恵庭駅の間が豪雨で運行停止とまさしく局地的な雨であった。

 天気予報によると、日本のはるか上空に寒気が入り込んでいるせいであると解説されていた。今日本は夏であるから、通常は暖かい空気が日本を覆っていると思いがちであるが、実は、そうでもない。

 日本のはるか上空は、本来なら偏西風が常時流れているはずである。しかしこの風も何時も同じとは限らず常に蛇のように蛇行している。その為遥か上空の大気の中で冷たい空気と暖かい空気とが勢力争いをしているような状態になっている。

 その為に今回は、日本上空に冷たい空気が入り込んでいる訳である。しかし、遥か上空に冷たい空気が存在するからといって、必ずしも日本が寒くなるかというとそうでもない。

 日本に降り注ぐ太陽熱は、海や陸地を暖めるからである。その為日本の直ぐ上の大気は暖かく、その更に上は冷たい空気があるという状態になる。

 暖かい空気が下で冷たい空気が上にあるというのは、理科で習った冷たい空気は下に沈み、暖かい空気は上に登るという自然の摂理に反したことなので、当然対流が起こり、上空では熱交換が進みすなわち雲が発生しやすい状況と成るわけである。

 それは、太陽で空気が暖められば暖められるほど水蒸気が大量に発生し、上空の大気で冷やされ雲が作られるという流れが加速するということである。

 その雲の象徴が入道雲である。そうあの夏休みの日記帳によく描かれる雲である。晴れていたと思ったらいつの間にか上空に大きな雲が出来上がり瞬く間に大粒の雨を降らせる雲である。

 

 更に、暖かい空気と冷たい空気が接する場所は、大気の熱交換が盛んに行われ、水蒸気が瞬く間に氷の結晶となる。水蒸気と氷の結晶などがぶつかり合い接触することで電子が放出されまさしく大気は、電気モーター状態になる。その為雷が発生する。

 入道雲と雷はつきもので、雨の降り始めの前は、遠くから雷鳴が聞こえてくるので、雨の訪れを察知できる。

 それにしてもあの雨の強さは見事だった。瞬く間にアスファルトの道路に水が溢れ下水溝でも間に合わなくなる。その量は半端ではない。今回は、一時間程度で雨が止んだが、これが一日続けば間違いなく洪水の被害に有っただろう。

 本州など集中豪雨の被害にあう処は、このような状況が絶え間なく続くことを想像すると、大変な状況であることが良く分かる。

 

 更にこのような雨は、人間の力では到底立ち向かうことは出来ない。空に向かって雨が止むことを祈るだけである。

 それにしても今年の夏は、異常である。北海道で6月に真夏日が続くなど、高温の日が続いている。5月、6月の始めの頃の寒さとは打って変わって極端な変化である。この極端な変化が異常気象なのかもしれないが、今時点でそれが本当に異常か異常でないかは、未来のある日に今を振り返らなければ確認できない。残念。