既に土台は腐っている

 晴れ、気温は徐々に低くなっている。過ごしやすくは成って来ているが、湿度は平均的に高い。やはり前線からの湿った空気が入り込んでいるせいだろう。

 

 最近、高齢者の行方不明の問題が、住民登録から戸籍へと変わってきている。それは、まるで国民の目をそらすかのように報道されている。そのためこの報道の裏には何か有るのではないかと勘ぐってみたく成る。

 今後高齢者の介護の問題が真剣にはなされることにはならず、坂本龍馬と同年齢の人が生きているという奇妙な話と成り、この行方不明問題が有耶無耶にされつつ有るのは、ちょっと気になる。

 この話が消えて行くことで誰が幸せかといえば、やはり公務員だろう。行方不明者の追跡調査を厳密に行わないことを追求されなくて済む。あと行方不明者が犯罪に巻き込まれている可能性があるが、これがふつうのコトであると思ってくれるなら積極的に探す必要はない。

 更に今回のことで、年金の不正受給に対して抑止力が働いたのは確かで、これ以上事を荒立てる必要はないということもない。その幕引きのため、少し意外な事実を公表することで深刻な問題とせずに済む可能性がある。

 

 話は変わるが、日々世界は動いている。昨日北朝鮮の金総書記が中国を極秘に訪問したらしい。かの独裁者も権力を自分の息子に世襲する為に懸命に努力している。親ばかというか、どこの親も変わらないといえば変わらない。

 あの国も不思議な国で、何時崩壊しても可笑しくないという報道がされながら国として成立している。何といってもW杯に代表を送るくらいなので、崩壊の危機に立っているとは考えられにくい。

 

 それにしても、世界が混乱を迎えようとしているときに、或いはこんな時だからこそかもしれないが、政権党が党内抗争を繰り広げているのは本当に見苦しい。骨肉の争いというか近親憎悪というか、同じ旗のもと集まった人間が正しく烏合の衆だったということである。

 政治家自体が権力闘争を好むということがあるのかもしれないが、小異にこだわらず大同に着くことを知らないのだろうか?全共闘世代が政治をしているのだからやはり権力闘争好きな世代なのだろう。はっきり言って国を支えていく世代ではないのは間違いない。

 そろそろ政治の世界からご退場願わなければ本当に日本はだめになる可能性がある。でも全共闘世代の其の次は、本当に飼い慣らされた世代である。ある意味優等生タイプで上からの指示を忠実に守ろうとする世代である。その下は、高度成長期の中豊かな生活を送ってきたある意味ネジが少し緩んだ世代とも言える。その現状で世代交代は不可能に近い。

 もし今戦争が起これば、きっと簡単に日本は降伏してしまうに違いない。戦争は喧嘩と同じで場慣れすることが必要だが、戦後きき的な状況を経験していない日本国民は、ぬるま湯に使っていたようなもので何ら戦争に対する気構えを持っていない。

 

 別に戦争をしたいというわけではないが、やはりぬるま湯に長く浸かっていると時代を変えてやろうという気力を失い、この流れに身をまかせることで安楽に過ごすことにだけ生きるように成る。

 正しく表面的には、安泰だが、その足元は崩れ始めていると言っていいだろう。