日曜日

 曇り、夜中に降った雨で路面に水溜りが出来ている。気温は、肌寒いが零下ではない。


 昨日の日中は、晴天で暖かった。ちょっとした部品が必要で、それを買い物をするのに車で出かけたのだが、まず最初に入った電気店は、大変な混雑であった。お目当ては、液晶TVらしく、その説明を聞くための椅子が置いてあり列をなしていた。12月からエコポイントが半分になるため、その前に購入しようと考える人が多いためだろう。素人見にもこれによる売り上げは相当な金額に上ると思われる。

 そして買い物を済ませ岐路についたのだが、日曜と有って車の数も多く、ウインカーもつけずに急に割り込んで来たり、横道から無理な横切りなど周りの迷惑を考えない車が多すぎである。本当に疲れてしまった。

 これ程、暇を持て余し買い物に意欲的な道民が多いのだから、なぜこれ程景気が冷え込むのか不思議なくらいのだが、なぜか道民の表情は暗い。

 今日の朝日新聞の記事に、日本の技術者の海外移転の記事が出ていたが、日本の技術力の優位性が薄れてしまえば、既に日本国内の産業構造が空洞化しているため、海外競争力は急激に失うことだろう。

 まだ新興国に購買意欲があり、日本産というネームバリューがまだ少し残っているため輸出も何とかできているが、あと数年もすればこの優位性は崩れてしまうだろう。

 自民党政権末期の失われた時代を、何とか民主党政権に取り戻してもらいたいと思っていたのだが、移り気の早い日本人をコントロールするのは不可能だった。

 

 本来ならこの社会的構造を変えるには、社会主義国家のような政府主導の強力なリーダーシップが図られることが必要である。それによる色々な弊害があったとしても、国としての基盤が崩壊してしまっては、遅かれ早かれ国は崩壊してしまうはずである。

 

 その考えは、日本国民の何割かは共有している勘定だと思う。それが出来ないということは、それをさせない何かが働いて居るとしか思えない。もし何らかの陰謀のようなものが無いとしたら、日本人がこれまで浸かってきたぬるま湯が、日本人の精神をも劣化させたとしか思えないだろう。

 まさしく驕れるものは必ず衰退するの例え通りである。確かに、日本人の精神構造が劣化するように、これまでマスコミは協力して行動してきたのではないだろうか?

 それは戦争を恐れるあまり、それに対して国民を馬鹿化することで2度と戦争を起こさせないように仕組んだことが、余りにも効果が出すぎて、何も考えられない人間を作り出してしまった。

 既にもう遅いのだろうな。