嵐は続く

 曇、空は既に空けているはずなのに外は暗い。気温は、プラス。今までの寒さと比べたら春がきたようである。踏みしめられて固まった道路の雪も心なしかフニャとしている。


引用 日経ネット(http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100120NTE2INK0419012010.html
日航、負債最大の2.3兆円 更生法申請、機構が支援
 経営難に陥っていた日本航空は19日、2子会社とともに東京地裁に会社更生法の適用を申請し、同日手続き開始の決定を受けたと発表した。グループの負債総額は2兆3200億円で、金融機関を除く事業会社では過去最大。企業再生支援機構も支援を正式に決定、日本政策投資銀行とともに出融資として総額9000億円の公的資金枠を用意する。一連の決定を受け、東京証券取引所は日航株式を同日から1カ月間、整理銘柄に指定、来月20日に上場廃止にすると発表した。

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 今年の年初めの出来事が、小沢問題であり、この日航の問題である。この二つの問題が、日本の先行きを暗くしてきた。
 この2つが無ければ、日本の将来をどうするかの議論がもっとできたはずである。
 日本の足元を救おうとする見えない力が働いていると思うのは、自分だけだろうか。

 日本航空の社員は茨の道を歩むことになる。その半分は、自分たちが背負うべきではないものもあるだろう。それは、歴代の政治家やそれに付くことによって利益を得られる何者かが日航と言う会社を翻弄してきたのは間違いないことは国民が良く知っている。
 だから、今回の日航の存続に税金が投入されることに対して絶対ダメと言わない理由の一つだろう。

 そこで問題になるのは、やはり日航に纏わりつき何らかの不当な利益を貪った政治家の責任だろう。税金を投入し続けることを許した国民も馬鹿だが、あの頃はまだこれ程日本が弱体化するとは露程も感じなかったはずである。
 税金は、税金であっても自分のお金と言う実感は今ほど強くなかったはずである。

 更に小沢問題も、マスコミが漸くヒートダウンしてきた。検察のリーク情報を元に色々な筋書きを述べてきたが、色々な圧力が口をつぐませたのだろう。
 何と言うか、この節操の無さが更に信頼を失うことにいつ気づくのだろうかと何時も思う。
 また検察もそろそろ着地点を探り始めた。自分たちの捜査を世論の味方にすることで正当化しようと考えていたんだろうが、その考えの甘さに気づいたか、別方面の圧力が効いてきたのか判らないが、小沢幹事長の任意の事情聴取で方が付くことに成りそうである。
 
 今や、誰が味方で誰が敵か判らない。昨日の敵は、味方に変わり、今日の味方は、明日は敵に回るかもしれない混沌とした世の中に変わってきたのは間違いない。いわゆる弱肉強食の世の中である。自分に自信の無い人は、嵐が止むのを物陰に隠れやり過ごすしか無い。
 自信のある人は、今が最大のチャンスとも言える。みんなが動きたがらないときにこそ動くことが最大の利益を産む。ただし、失敗すれば・・・

 今の大学生、高校生も大変な時代に直面してしまった。自分より年上の世代が引き起こした荒波に放り込まれるのだから。
 しかし、最初からのほほんと学校を卒業し、甘い考えで社会人になった先輩達よりも精神的に強くなれることは間違いない。そういう覚悟をもった社会人を社会は求めている。甘い考えを持った社会人は、この先淘汰されて行くことになるから。