音楽の今後

 曇、空は白く光って入るが、太陽の光は差し込まない。昨日夜中に降った雪が10cm程積もっている。今日は、日中ところにより雨が降るらしい。朝の気温も零度付近だろう。

 音楽著作権に関して、少し書いてみる。

 インターネットの隆盛とTV業界の衰退が明らかになってきたこの時期、音楽著作権の問題も徐々に厳しい状況を迎えている。
 この現象は、日本だけでなく世界的に厳しい様で、インターネット上の不正コピーをダウンロードした場合、ダウンロードしたものの接続を遮断すべきという動きもある。

 今までは、黙っていても自然と著作権料が懐に入り、管理団体も労せず収入を上げることができていた。
 その潮目が変わったのは、レンタルCD店が営業を開始した頃からであった。音楽業界が売り出したCDは、何度コピーをしても音が劣化せずに増やすことができるものであった。
 そういう媒体を売り出したことがはっきり言って今の状況につながっていると言える。

 もしデジタル音源を販売していなければ、こう言った問題も起きなかっただろうが、しかし、日本が販売を開始しなくともいつの日かそれは起こっていただろう。
 
 そしてその一方、無限に増やすことのできるコピーが日本に音楽ブームが起きたのも事実である。その時の音楽業界の売上は、相当な額だっただろう。
 そして、その時に音楽業界が撮った行動は、更に利益を貪ろうとする行為だった。

 それはコピーコントロールと言う購入者が勝手にCDコピーをさせないようにすると言うものであった。
 しかし、これは結果的に違法コピーブームに火を着けたと言ってよい。音楽業界が色々な方法でコピーコントロールの機能をつければつけるほど、それを破ろうとする者が出現する。それとの技術力の競争と成ってしまった。

 更にインターネットの出現は、更に音楽業界に大波を加えたと言ってよい。デジタルの音源が出た当初より、ネット上で音楽データをダウンロードできるサイトが出現した。
 裁判を経てこのサイトは、閉鎖されたが、同様の行為をする者が全世界中に出現するのをだれも止めることができなくなった。
 
 既存の音楽業界は、時代の波に翻弄されていると言ってよい。そして結果的に誰もが幸せになれる方法を見つけることができなかった。
 それは、CDの売上で巨大化した業界を生き延びさせるために巨額な売上を必要としてしまった。更にその締め付けは、却って音楽自体を電波に載せて宣伝すると言う方法までも否定してしまったからである。
 TVには、徐々に多様化した音楽についていけず、マンネリ化した音楽番組を流し続けた結果、徐々にその番組を減らし続け、更に番組制作上の問題と、ミュージシャンがTVに出たがらないと言う風潮から政策そのものができないと言う状況に陥ってしまった。

 そしてまた愚行を繰り返そうとしている。力での締め付けは何の利益を生まないだろう。産業としての音楽の時代はもう終わったと言って良い。それを理解した上で仕組みを構築して行く必要がある。
 
 今の仕組みの中で利益を上げられる体制を作ることが将来の繁栄につながることだろう。
 音楽はこの世から無くなることは無い。歌は、昔から耳から口へ更に耳へと言うように広がっていった。その基本的な流れは変わらない。