朝のTV

 曇、雲の色は濃い灰色をしている。気温は、マイナス10度近くになっているだろうか。北海道上空に気圧の谷がまだ残っているので、太平洋側に雪が降りそうである。

 出かける前に、必ずTVをつけて各局の朝の番組を切り替えながら見ている。そういう習慣を持つ人は多いだろう。この時間帯は、各局にとってドル箱に近い時間帯だろう。
 そのため、番組の合間合間に入るCMの量は、深夜の時間帯と比べ倍以上放送される。すると必然的に番組は細切れに成り、番組を見ているのかCMを見ているのか判らない状態になり、更にそれに輪をかけて番組内で、新番組の宣伝やCMの話題まで詰め込むため、報道とCMの比率は半々に近いのではないだろうか。

 放送業界も収入を得るのに必死であれば、こう言った番組作りは各局横並びになるのは当然で、視聴率が高い時間帯はそれが顕著になる。
 視聴率が高い番組にはスポンサーが山のように提供されるのは、始まりのテロップを見て明らかで、視聴率が低い時間帯は、軒並みパチンコ関連のCMがあふれる。
 
 昨今、視聴者のTV離れが指摘されているが、放送する側が視聴者側の利便性に立った番組作りをしていると言う噂はとんと聞かれない。
 公共の電波を使いながら商売をしているとしか見えてこないことが、視聴者を却ってTVから遠ざける結果になってきている。

 だってTVが率先して日本を良くしようとは考えていない。いかに自分たちの懐を肥やすかで一生懸命な姿は、他の人をしらけさせるだけである。
 昔ならそれでも娯楽は、ドラマを見たりバラエティを見たりすることしかなかったが、今ではTV以外の娯楽は、選ぼうと思えば選べる時代になってきている。
 それでもTVの前に人を座らせようとするには相当な努力が必要だろう。