相撲

 曇り、処どころに青空が見えている。今日は相当冷え込んだ、今でマイナス15度前後くらいだろう。外に出ると涙が凍る寸前である。また、少し立っているだけで足元から普段は伝わってこない冷気が駆け上る。

 もし、戸外で過ごそうとするなら相当な防寒が必要である。札幌にいるホームレスの人は、どう冬を越すのだろう。
 将来もしも自分がホームレスになってしまったら、北海道は脱出しなければ一冬で凍死してしまうだろう。本当に北海道は、戸外で夜を明かせる場所ではない。

 
 今日も朝から相撲の話題である。貴乃花理事が誕生したと騒いでいるが、その影で、名大関と言われた大島親方が落ちてしまった。むかし、旭国として土俵に立ち、小兵ながら身の軽さで場内を沸かせた取り組みは懐かしい。

 貴乃花は、宮沢りえとのグタグタがあり、その点でマイナスなイメージが自分の中である。まだ、謎の整体師問題もあり、精神的に強い人間だと思えないところがある。今回みんなが期待しているが、相撲改革を成し遂げる力量があるかと言うともう一つだろう。
 
 この問題も、朝青龍の問題と絡め、マスコミの餌食になった感がある。ただし、相撲も、如何に人に知ってもらうかが大切で、興行とは世間の注目を集めなければ成り立たない。
 上手くマスコミを利用し、なるだけ次の場所まで話題を引っ張り、そして小手先でも改革をしたことをアピールすれば宣伝効果も抜群だろう。
 それが魅力ある番組として見られる様になれば、それなりに復活出来るだろう。

 もしも、ここで対応を誤れば、今回の出来事は相撲興行にトドメを刺す結果になるだろう。

 相撲は、男と男が裸で巨体をぶつけ合う格闘技である。ある人には、魅力的に見えるが、別な見方をする人にとっては、これ程不気味な見世物はないだろう。
 その別な見方をする人の何割かに興味をもたせるには、この姿が美しいことを認識させる必要がある。それには、やはりひっそり篭るのではなく、堂々とその姿を見せつけなければならない。
 日本では、それが日常のありふれた風景になる必要性があるだろう。 その辺りの、どのようにして魅力を世間にアピールするかが今後の課題だろう。