寒の戻り

 ここ数日寒い日が続いている。今日の朝もマイナス10度近くまで気温は下がった。空は青空で所々雪解けが進んでいる景色に騙されそうになるがまだ冬真っ只中である。

 天気図を見ると、大陸からの高気圧が北海道上空に張り出し、太平洋側の高気圧が下に押し下げられている。
 この大陸側の高気圧がシベリア上空の寒気を北海道まで吹き込ませ寒さを広げているのだ。
 2月下旬は、暖かい空気が北海道に入り込み2月としては珍しい雨が降ったのに、また寒さがぶり返す。ここ最近温暖化と言うよりは、気候変動の幅が広がったのではないだろうか。

 地球の平均気温が上がったとしても、これだけ寒暖の差が激しく変動すれば人が住みやすい環境とは言えない。
 このまま行くと冗談抜きに真夏に雪がふるかもしれない。それが嘘に思えないから怖い話である。

 これは全く想像に過ぎないのだが、この地球規模の環境の変化をもたらしたのは、やはり人間が自然環境に手を加えた事によりもたらされたものだろう。
 
 自然には独特のリズムがあり、規則正しく時を刻むリズムではなく、風が揺らぐようなリズムを持っている。
 そのリズムの丁度風が強く吹き始めた所に地球環境が差し掛かったと言ったところなのだろう。その急激な変化がこれで収まるのかこのままもっと強くなるのかを自分が体験出来ないスパンで起こるのだろう。
 そう考えれば、人間の寿命の範囲内で考えられる事は少なく、後世の人達に委ねるしか無いのである。

 自然の大きな流れを伴ったリズムを人間ごとき小さな存在が制御できるわけもなく、この寒さも、それを凌ぐことでやり過ごすしか術はないのだ。