ハリネズミ

 晴れ、その代わり外は寒い。気温はマイナス5度くらいだろう。
 今日も庭の餌台に、ツグミヒヨドリが場所取りをするように交代で餌をついばんでいる。
 ツグミもそろそろ渡りの時期に近づいているが、来年もまた家にやってくるだろうか。

 日本から、外国資本が引き上げると言うニュースが徐々に聞こえてくる。今の日本に魅力が無いと言うよりも、企業の整理統合が進み、売上の期待出来ない部門を整理したと言うことだろう。
 
 それ以外に問題となるのは、やはり日本側に充分なノウハウが無い分野或いは、外国に資本を移してしまった分野だろう。その最たるモノが製造業だろう。安い労働力を頼りにどんどん外国に製造分野を移した結果、日本には何も残らないと言う結果になってしまった。
 それも自由主義に置ける競争といえるが、片や資本主義で運営され、片や社会主義で運営されている国がある。
 日本の法律は、抜け穴や理不尽な規制がある一方で、相手国は、自分たちで自分たちの都合の良い規則をいつの間にか作り出す国である。
 悪く言えば、その罠に日本は嵌ってしまった。今後そこから抜け出す方法はあるのだろうか。
 悪くすれば、日本と中国の立場は将来逆転する事は目に見えている。そして何時か日本も台湾と同様の立ち位置になる可能性がある。

 そういう意味でも今の民主党政権には頑張ってほしい。口だけで何も出来なかった自民党政権には本当にうんざりしてしまったのだ。
 とはいっても民主党の中にも旧自民党系の議員もかなり居りその考え方もやり方も昔の保守主義と言う方も多いのは事実である。

 日本は島国であったため、外敵からの侵入から守られていたため、玄関に鍵を掛けない人が多い。その習慣が社会の隅々まで行き渡り、秘密の確保に対して非常にルーズである。
 更に駆け引きが下手である。みんなが正しいこと言う社会が本当の社会であると小学生の時から教えられた教えを守り、嘘を嘘と見抜けない人たちが多い国である。
 
 それは非常に良いことなのだが、見知らぬ人が来て嘘八百並べても信じてしまう軽率さがある。それは非常に危険なことである。
 
 もし日本がこのまま縮小化して行くなら、「ハリネズミ国家」にならざる終えないだろう。