改革も道半ばにして

 空は真っ白に染まっている。朝日は見えず、すりガラスの窓の内側にいるようである。風は非常に冷たく感じる。気温もマイナス5度程度になってしまった。真冬に逆戻りである。

 昨日のゆうちょ銀行のニュースに対して、民主党の仙石大臣が、閣議決定されていないと発言した。

 これは非常に残念なことである。民主党が既に内部でシガラミを抱えてしまったということである。
 民主党が衆議院選挙で圧勝し、ここで一気呵成に物事を勧めればもっと改革ができただろう。しかし、発足当時の鳩山内閣は、政治資金問題で足を引っ張られ物事を前に進ませることは出来なかった。
 そしてその時間は、民主党の議員に色々な方面から圧力や誘惑を与えるには充分な時間だった。

 そういう意味で、本当に日本国民は馬鹿としかいいようがない。くだらない足の引っ張り合いで、解決を先送りすることを選んだ。
 世論を焚き付けるだけ焚付、日本の将来を真剣に考える振りをしていたマスコミは大罪である。

 マスコミに登場する評論家は、まさしく無責任男の代表である。評論家と呼ばれる人達は、安全な領域にいて相手を避難し攻撃するだけの囃子手の一人に過ぎない。
 自分がいざその責任ある立場に付、今自分たちがやっている事をやられたら直ぐ投げ出すに違いない。そんな人間たちである。TVに出ていて相手を非難するだけだったら誰でもできる。本当に気楽な商売である。

 それにしても、今後の民主党は、相当ブレることは間違いない。民主党の良くも悪くも扇の要の役割をしていた小沢幹事長の力を削ぐことで、民主党議員がそれぞれ勝手な行動を取るようになってしまった。
 ここで鳩山首相がカリスマ性を持っていたら状況も変わったろうが、それを持ち合わせているようには到底見えない。良く言って学級委員長レベルである。

 もしこのままの勢いで行けば、民主党解体の恐れも出てきた。改革を期待した一人としては、本当に残念なことである。

 日本が本当に変われるために、国民には1年間は我慢して欲しかった。全ての旧態依然とした体制を変えるには1年は短いが、今日本を変えなければ国として滅ぶ事は火を見るより明らかである。
 それが待てない、日本国民が非常に残念だし、そのレベルの国民が多数を占めるのだとしたら、今の内閣もそれ相応のレベルしか望めないのだろう。

 更に、今回こんなゴシップも吹き出した。

引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100325-OYT1T00153.htm
国家公安委員長、議員宿舎キーを女性に貸与報道
 国家公安委員長の中井洽(ひろし)衆院議員(67)(三重1区)が東京都内の住居にしている「衆院赤坂議員宿舎」のカードキーを使って、知人の女性が同宿舎に出入りしているなどと、今週発売される「週刊新潮」4月1日号が報じていることがわかった。

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 こんな、身辺にだらしない人間が、国家公安委員長の椅子に座っているという有り得ないことである。
 この人は、本当に議員辞職して欲しいと思う。それを任命した鳩山総理も政治的責任は大きい。