老人人口の増加

 曇り、今にも雨が振りそうで、上着が必要なくらい肌寒い。今までの猛暑と比べればこちらの方が過ごしやすいのだが、天気の気まぐれぶりには自分の手の及ばない処にあるため従うしか無い。

 
 高齢者の老後の負担というものが徐々に大きくなっている。元々この世代は、団塊世代と呼ばれる多くの人間を抱えている。
 更に日本人の平均寿命が伸びていると有っては、この問題をどのように解決するか不透明である。

 老人人口の増加と共に、職場の定年延長が叫ばれ、徐々に定年後の再雇用も一般化している。しかし、残念なことに再雇用後の仕事は、真に国の労働人口の増加に役だっているとは言いがたい。
 それは、多くの役職者が、今までの待遇の延長で過ごすことが多いからである。本当ならその世代は、速やかにリタイヤして老後を楽しむか今までのノウハウを活かして企業するなりして社会に貢献すべきなのだが、そうする人物は少なく、無駄に飯を食っている状況になっている。

 本来なら定年後も老後の蓄えがなく年金生活が出来ない健康な人が仕事に従事することが労働人口の増加につながるはずなのだがそれがない。
 更に役職者が何時までも上にいるため企業に新陳代謝が必然的に生まれないため企業に活力が生まれない状況になっている。

 更に酷いのが公務員である。天下り先が豊富にある国はともかくとして、地方は悲惨である。上の役職者に団塊の多くの公務員が存在し、新規の採用ができないまま若手が30代というのも稀ではなくなってしまっている。

 それを打破するためには、経団連会長などを筆頭にまだ元気なお年寄りは、企業に寄生するのではなく自分から企業を出て若者の雇用を増やすべく企業するべきだと思う。