猛暑

 晴れ、それにはうろこ雲と絹雲が浮かび特には笠雲が浮かぶといった雲の商品陳列棚になっている。更にその青空に今年はじめて見る赤とんぼのタンデムが飛んでいた。景色は秋に向けてまっしぐらである。
 しかし、外気温は7時の段階で既に30度近くになっているのではないだろうか?昼過ぎから雨の予報であるが、それまでは正しく猛暑である。
 
 昨日の夜は暑苦しかった。何時まで経っても外の気温は下がらず、部屋の中は蒸し風呂状態である。北海道の夏は短いはずなのに、今年は高温が続いている。家にはクーラーがないため扇風機だけが頼りだが、部屋の中の気温が高ければ生ぬるい風を送ってくるばかりである。
 
 だけれどクーラーが普通にある都会は、部屋の温度を下げるため外に排熱をする。その熱量だけでも膨大なもので、それが一層ヒートアイランド現象を産むのだろう。北海道でさえそうなのだから、本州の今の時期の気温は余り想像したくない。

 こう暑さが続けば、人間は勝手なもので寒さが恋しくなる。あれだけ夏の暑さを求めていたのに本当に勝手なものである。
 しかし、そうは言ってもこの温度だけは、人間が好き勝手できるものではないため、なすがママである。もしかしたら今年の冬は例年になく強い寒波が訪れるかそれとも逆で例年にない少雪かもしれない。