アメリカ上下院選挙

 晴れ時々曇りの空である。昨日一日降ったり止んだりした雨も上がった。11月にしてはめずらしいほどの豪雨だった。次に降るとしたら雪になるのだろう。


引用 FNN(http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00187310.html

アメリカ中間選挙 オバマ大統領、景気対策での成果が不十分だったことを敗因に挙げる

アメリカの中間選挙から一夜明けた3日、オバマ大統領は、選挙後初めてホワイトハウスで会見し、民主党の歴史的敗北について、景気対策での成果が不十分だったことを敗因に挙げた。
オバマ大統領は、「国民の期待に応えられなかった」と、率直に敗北を認めるとともに、「ホワイトハウスを出て、これからは国民の理解を求める」と、自戒の念を示した。
オバマ大統領は「国民が大きな不満を示したのは、経済で十分な成果を出せなかったことだ」と述べた。

 色々なものからチェンジしようと、進路を選択したアメリカ。今回もチェンジを選んだと盛んに言われているが、そもそもアメリカは大きな変化を行ってきていない。世界的な経済不況の立て直しに全ての力を注ぐためだけにこの2年を過ごしてきたといってよい。

 今回の選挙の焦点は、オバマ政権の失政というよりは、アメリカ国民の自信を回復するために何をすべきか迷った末の決断である。本来ならオバマにノーを突きつけるなら、上院の敗北も有り得たわけで、それが必ずしもそうならなかった訳は、国民はまだ自分たちの進むべき道を決めていないということだろう。

 しかし、アメリカは議会民主制の国ではなく、大統領制の国である。国のかじ取りは、大統領が行う。その決断は、いくら議会が反対しても大凡は守られる。正しいことも間違ったことも大統領は決断を下せる余地が存在する。

 しかし、日本は議会制民主主義国家である。もしいま日本で議員選挙があれば、民主党は、記録的大敗を期すだろう。その場合、政権交代が行なわれ、再度制度の再構築を迫られる。その大きな変化を緩衝するために官僚制度がありそれが大きな変化を抑える役割を果たす。
 その緩衝役の官僚制度のひずみが大きければ大きいほど日本の政治はかじ取りを失い失速する確率は大きくなるのである。

 果たして日本は、アメリカの結果を受けどのような経過をたどるのだろうか?民主党のかじ取りは今後どのように変化するのだろう。

 日本も否応なく2年後にはまた総選挙を迎える。その時まで民主党が自分たちの約束したマニフェストを守りながら政策を推し進める事が出来るか。総指揮者である首相の力量が問われるのだが。