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 晴れ、少し雲は空に浮かんでいる。昨日の予報では、最低気温が0度のところがあるらしかったがどうだったのだろう。

引用 東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010110690070710.html) 

尖閣ビデオ流出 石垣海保の編集映像か 44分、中身も一致
2010年11月6日 07時07分
 沖縄県・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件の様子を撮影したとみられる映像がインターネットの動画サイト「ユーチューブ」に流出した問題で、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)が編集して那覇地検に提出した数種類の映像のうち一本が、流出した映像と同一の可能性が高いことが検察関係者への取材で分かった。映像は海保と検察が共有しており、内部流出が疑われることから危機管理のあり方が問われそうだ。

 この問題について、色々な方が意見を述べている。その時々の立場が違えば発言も違うのは人間だからということなのだが、余りにも人の言葉の軽さが気になる。

 今、この時期にビデオが流出したことは、正しく国家の安全保障に関係する問題でもある。このビデオを公開しなければ日本が危ないというなら、流出させた人に正義があるだろうが、この行為は、ただのワイドショーに芸能人のゴシップを提供するような感覚にしか見えない。

 日本国内の反中国勢力を勢いづかせる行為なのか?それとも組織内の不満が表に出た結果なのか想像にすぎないが、行為自体は自己満足でしかない。
 
 言論の自由からいえば、国民に情報を伝えることは正しい行為かもしれない。色々な情報から国民が意見を述べる手助けになることは良いことである。
 しかし、このような情報のリークは、何らかの意図を裏に感じずにはいられない。まさしく情報操作というものである。これによって利益を得る人間が行ったということだろう。

 もう一つの問題は、公務員の意識レベルの低下ということだろうか。公務員には、仕事上の守秘義務がある。色々な仕事の中で知りうる情報を軽々しく外に漏らしては、安心して仕事を任すことはできないと思うだろう。その職業倫理の欠如が相当な勢いで進んでしまったということだろう。
 また、このようなモラルの低下は、公務員の犯罪につながりやすい。もし、故意に流出させた職員がいたとしたら厳罰に処すべきだし、この問題を闇に葬れば、更に多くの情報が統制もなく漏れてしまうことになる。それは、組織として成り立たなくなる。

 日中関係の問題として起きてしまったことは仕方ないというしかない。しかし、それはお互いの今後に決してプラスにはならないだろう。
 お互いが、反日、反中の国民の活躍を称えあっては、必ずしも正しい方向へ国民を導くことはできない。それは、国民の幸せのために国家があるとしたら、国民を国が裏切ることになるだろう。
 
 この問題に関して、この流出させたことを誉めたてる国会議員がいるが、それは、色々な問題も今後も引き続き起こる可能性があるということである。もし、自分がその組織の長に成った場合、このように簡単に情報が漏れることに心配にならないのだろうか?自分ならすごく心配になるのだが、そのあたりの意識はあるのかそれも国会議員の資質としてどうだろう。