大相撲八百長事件

 快晴、昨日に引き続き青空が拡がっている。朝の気温はマイナス10度くらいで冷え込みは厳しい。

 

 今日のお題はこれ。

引用 東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011020390064932.html

力士ら3人八百長認める メール記載は13人

 大相撲の八百長疑惑で、日本相撲協会は二日、東京・両国国技館で、疑惑を持たれた親方や力士から事情聴取し、十両千代白鵬と三段目恵那司初場所限りで引退した竹縄親方(元幕内春日錦)の計三人が八百長への関与を認めたことが関係者の話で分かった。

 千代の富士が「ウルフ」と呼ばれた頃、一生懸命大相撲を見ていた。あの頑強な体で相手を投げ倒す姿は痛快だった。

 

 今回、八百長の証拠付きで話題になったが、昔から八百長疑惑がありながら確たる証拠がなく、更に刑事事件にもならない事柄なので不問にされてはきたが、野球賭博に続き八百長問題と続いては、相撲協会に自浄作用は無いとも言えるし、これが国技であってはならないだろう。

 何故このような問題が簡単に解決しないかといえば、協会の幹部が全て力士出身で皆すねに傷を持つ人々だということである。自分たちが過去に同じことを繰り返し行なっていたのに、今の力士だけを責めることが出来ないという一言に尽きるだろう。

 上が上なら下も下ということで、同じ穴のムジナならこう言った姿勢を正すようなことをすれば即自分たちに跳ね返ってくることが判っているため上層部は断固とした決断が出来ないのだろう。

 もし、国技としての相撲を続けることを願うなら、一度相撲協会は解体だろう。今の幹部は全員辞任する必要があるし、一度興行自体を国営化するなりしなければ成らないだろう。

 

 もし中途半端な改革をすれば、それにつけこんで闇社会が入り込む可能性がもっと強くなる。今でも谷町と言われる灰色の人達も混じった世界に足を突っ込んだ相撲界がいよいよ持って社会から隔絶した世界になる可能性もあるだろう。

 今の日本は、今までの歴史とか伝統を破棄しようとする力が働いている時代である。権力があればあるほど地に引き摺り下ろそうとする力が働く。

 それは新しい日本に生まれ変わろうとする原動力の一つの表れなのだろう。全ての権力を一度破壊し、平らになった地面から新しい伝統を生み出そうとしているのだろう。

 破壊した後が荒地になり、何年も芽が出なくとも日本人が無意識のうちに選択している事である。その責任は日本人にある。