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 曇り、空は非常に暗く、夜が明けたことも判らないほどである。気温はマイナス3,4度くらいだろう。


 日頃、情報収集をインターネットに頼った生活をしているため、今回地震により家庭での接続ができなくなったのが非常につらかった。

 自宅では、KDDIの回線を使用しているのだが、今回の想定外の地震により北海道と本州をつなぐ経路で回線が断線したのが原因だったようだ。

 

 そのため終日TV放送から情報を仕入れる側に回ってしまった。そのため有用な情報がないかとチャンネルを頻繁に変えるため家族に怒られてしまった。

 情報のザッピングを行おうとすればするほど不必要な情報が放送されていればほかの情報を漁ろうとする。それはまさしく人間の性といえるものである。

 

 今回改めて思ったことは、神のようにすべての情報を手に入れることは不可能だということである。情報網がTVに偏った場合、その情報の信頼性は相当低下する。さらにその情報が正しいのかさえも検証ができなくなる。

 

 今回のTV放送でも、海岸周辺の限られた情報を得られる部分の扇情的な映像は繰り返し流され見るものに刷り込まれるが、その情報が流れてこない部分の情報は全く忘れ去られたようになってしまう。

 確かに映像的に衝撃を与える情報は、TV的にも好都合なのは判る、そのため繰り返し使われるのは理解できるが、そのためにほかの情報が忘れ去られるようでは、情報の質が偏っていると言わざる負えない。

 放送する内容が、限られた情報で行うしかないのは理解できるが、冷静な対応が必要であるし、今すぐワイドショー的な報道は必要がないといえる。

 災害が起きて数日は、正確と思える情報を数多く繰り返し放送するのが公共の電波を使用する側の責務だと思われる。それがなくては報道とは言えない。

 災害が起き数日が立つにつれ、報道側があたかも視聴者の代弁者のように振る舞おうとするが、そのような態度は必要なく、冷静に話を続けてほしい。そのような非難は、事が過ぎ落ち着いた状況になった時点で行うべきものである。