原発その後

 曇り、先ほどまで小雪がちらついていた。気温は、マイナス10度近く下がったのではないだろうか、まだ春は遠い。


引用 毎日新聞http://news.google.co.jp/news/more?pz=1&cf=all&ned=jp&ncl=d573-ort-T3_tnMxfwubbhGo7rw7M&topic=h

東日本大震災放射性物質、10都県降雨から検出 水道水も9都県から

 文部科学省は21日、同日午前9時までの24時間で採取した岩手、秋田、山形、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、新潟の10都県の1平方メートル当たりの定時降下物(雨やちりなど)から24~9万3000ベクレルの放射性ヨウ素が、岩手、山形、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京の8都県の降下物から16~1万3000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。他の道府県は未検出。文科省は「高い数値になったのは雨の影響。雨にぬれても被ばくをする数値ではないが、体内に入ると健康への影響も懸念されるので、国や自治体が発表する水道水や露地野菜、牛乳などの放射線量に注意してほしい」と呼び掛けた。

この他に、


引用 日テレニュース(http://news24.jp/articles/2011/03/22/07179090.html

福島第一原子力発電所の近くの海水から、国の基準を超える放射性物質が検出された。

東京電力」によると、21日午後、福島第一原発の放水口付近の海水を調べたところ、国の基準を超える放射性物質が検出された。検出された放射性物質は、「ヨウ素131」が規制値の126.7倍、「セシウム134」が24.8倍、「セシウム137」が16.5倍に上った。東京電力は、経産省原子力安全・保安院福島県に報告する一方、範囲を広げて4か所の海水をさらに分析することにしている。


 福島県に限らず、このような環境中の放射性物質の検出はまだまだ続くだろう。放射性ヨウ素は、同じ同位体の放射性ヨウ素が検出されているだろうが、比較的半減期の長い、131ヨウ素で8日程度である。この半減期は、放出される放射線の量が元々の数より半分に減る時間である。8日間で半分になり、16日間で4分の1と時間がたつととも急速に減っていく。

 そのため野菜等に付着したものも洗い流すか時間がたてば、ヨウ素については心配はないだろう。またもう一つの137セシウムであるが、こちらは半減期が30年と長く、長期間放射線を放出するため少し厄介である。

 今のところ量的には空気中に拡散しているためそれ程心配する量ではない。しかし、この先この周辺の環境の中で生命連鎖、食物連鎖が繰り返され循環されることは間違いなく、ある程度の被ばくは避けられない状況である。

 

 このような、放射性物質は、例えば他の国の原子爆弾等の実験により大気中に放出され地球規模で循環し、雨、雪などにより地面に落下する。そのため今までも人類はその放射性物質を体内に取り込んできた。その量が微量なためそれ程健康に影響を起こさないできた。それを考えればあまり問題視しなくても良いとも考えられるが、この先何らかの影響を日本人にもたらすことは間違いない事実である。

 その影響が、何年か後から現れるだろうし、大量に異変が表出することはないが、色々なところに現れ、それが誰に影響が出るのかわからない。

 今回の事故は、自然災害の影響が強いとはいえ、望んで被ばくする必要が無いものだけに残念な事故だったともいえる。今後原発への風当たりは強まるのは確実で、今後自然エネルギーなどの活用がもっと強まるのだろう。

 今までの安全神話を覆しただけでも今回の事故の残したものは大きかったといえるだろう。