復興と混乱

 雨、雪の季節が終わり雨の季節になった感がする。気温もプラス5度くらいだろう。非常に温かく感じる。家のストーブも設定温度が低めだと点火しなくなった。


 今回の震災は、天災であり人災であった。もう少し国が危機に対して備えがあれば防げた部分も多かった。この辺り今後どのように対応していくかが課題である。

引用 日テレニュース(http://news24.jp/articles/2011/04/07/04180329.html) 

 西岡参議院議長は7日の会見で、東日本大震災への菅首相の対応を批判し、「今のままなら退陣すべき」との考えを示した。

 「菅内閣が、今の状態で日本の国政を担当することは許されないと思う。かなり厳しく申し上げているつもりですが、それでも首相がお聞きにならなければ、アクションを起こさざるを得ない」-西岡議長は7日の会見で、菅首相の大震災への対応について「いつまで会議をやっているのか。首相はもっと具体的に指針を示すべきだ。今の政府のやり方はとんでもない」などと厳しく批判した。

 その上で、西岡議長は「8日からでも改めてほしい」などと菅首相に注文をつけるとともに、今のままの姿勢であれば退陣を求める考えを示した。三権の長である議長が首相の退陣を求めるのは、極めて異例のこと。

 会議が増えれば上手く行くとは限らない。責任者が曖昧になる点と、決定に時間が掛かることが多い。そして会議に参加できる人数が限られているため却って情報が伝わりにくいという欠点があるが、利点は責任者の責任を委員会や会議に丸投げして責任の所在をそらす目的には良い。

 危機的状況においては、決断を下すのは少なければ少ないほど良い。こういう場合は有能な指導者がいれば独裁国家の方が上手く機能することが多い。

 

 そういう意味で西岡参議院議長の発言は正しい。今の管総理は色々な諮問機関を作りすぎである。その作られ過ぎた組織間の意思疎通が無ければ提案は重複しそれを実施する機関が混乱するのは目に見えている。元組織活動家の肩書が泣くというものである。

 そろそろ菅総理自身が出処進退を明らかにし行動するべき時が来た。それも遅いくらいのものである。もし日本の総理大臣として復興の先頭に立つのなら、非常事態宣言でも出して復興に邁進すべきだろう。それができないと思うなら何名かの有能な部下にすべてを任せ、自分は被災地を回って歩くことに専念することに徹すべきだろう。いわゆる水戸黄門状態である。

 権力に未練を残すこと程、結局は周りを滅ぼすことになる。だからと言って今の段階ではもう既に時期を逸してしまったかもしれない。ある意味、指導者としての周りからの信頼がどれ程得られているかということになるのだが残念な状況である。

 だからと言って誰が指揮を執るのがふさわしいのか判らないという時点で日本の将来に不安の影を落としている。