北九州 vs 札幌

 昨日の試合、CSで見ました。

 試合は、お互い元気なうちに得点を入れようと、ものすごい勢いで走り回る。そのため目まぐるしく攻守が入れ替わる。

 そしてそのチャンスを最初にモノにしたのは札幌だった。

 高木選手の上げたボールが北九州のディフェンダーの体に当たり、ゴール前に居た内村選手の前にこぼれる。足を振り抜くと、相手キーパーである前札幌の佐藤選手の右手をすり抜けゴールイン。

 札幌に先制点が入る。

 1点を先制した札幌は、今までの勢いから少しギアを落とし、相手の攻撃を受け止めながらボールを奪ってカウンターに切り替える。

 20分過ぎには、相手の北九州の足が止まり始める。それは、予想通りだった。あの動きが3,40分続けばもっと勝ちきるゲームが出来るのだろうが、中々難しいだろう。

 札幌もそれ程スタミナが有るチームではないが、先制点が少し体の動きを良くした様だ。相手の攻撃をかわしボールを奪うと砂川選手のパスからまたもや内村選手がシュートしゴールを決める。

 試合開始時は、前線にジオゴ選手が居ないためボールも収まりが悪く、全てが速攻になる。もう一つ前線にためがあれば、もっと後ろの選手が上がる時間を稼ぐことが出来るそうなれば、もっと攻撃に厚みが出る。

 

 ただ、最初の得点が札幌の選手を楽にし、相手の攻撃を有る程度かわす動きが可能だった。

 試合は、そのまま札幌が2点差で前半を終える。

 前半を見ていると、個々最近の勝利が、選手を変えたように見える。その自信のようなものが、相手の攻撃を有る程度受け止め更に跳ね返す力になっているようである。

 それにしても、北九州の安田選手は、目に付いた。最後まで動きが止まらず、走り回っていた。敵ながら良い選手である。

 札幌は、後半開始と同時に、古田選手が北九州ゴール横に運ぶとゴール前にパス。それを飛び込んできた近藤選手が綺麗に決めて3点目を入れる。

 後は、相手の攻撃を零に抑え、試合を終えたい札幌と、何としても得点を入れたい北九州の戦いとなる。

 しかし、相手の意識が逆転するためだけに行っていたのではないだろうか、少し無理攻めをしてくれるためにある程度攻撃を受け止めることが札幌には出来ていた。

 そしてそのままタイムアップ。

 札幌がアウエーでの貴重な勝ち点3を得た。

 札幌にこの勝ちをもたらしたものの一つに、試合開始と同時に降り始めた雨が良かった。試合当日は、試合開始前に27度、湿度80%という札幌の選手にとって蒸し暑い条件だったが、雨によってその暑さを感じさせずに済んだのではないだろうか。

 次は水曜日の東京V、攻撃力が有るのは間違いないが、DF力は少し劣る。ジオゴ選手の怪我の具合にもよるが、面白い戦いになるだろう。