スポーツ報道

 晴れ、雲は多いが、日中は晴天になりそうである。気温は低い。夜明け前の時間帯はまだそれほど冷え込んでいないと感じていたのに夜が明ける頃には気温が下がり2,3度になったのではないだろうか。


 プロ野球は、セ・パのCSが始まりテレビの露出が多くなり始めた。ニュースのスポーツ枠で話すなら、野球中継も今まで通りやればいいのにと思う。

 北海道は、日本ハムが来てから毎日と言って良いほどファイターズ情報を流す。道内各局を上げてファイターズを持ち上げる。

 

 テレビ局のスポーツ報道は、野球シーズン中は野球、野球が無い場合は、相撲と相場が決まっていた。今でもそうである。

 しかし、残念ながら相撲は、賭博、八百長問題でその露出は減り、放送量は減少している。

 ゴルフは、一時期の女子プロ人気にも陰りが出、男子も石川選手人気で今まで来ていたが、その勢いも石川選手が優勝から遠ざかってしまってから徐々に露出が減っている。

 そのため、基本的に安定している野球の報道が増えるのだが、毎日、野球中継をしているわけでもないし、話しているアナウンサーがその試合を直接見ているわけでもないので、どうしてもスター選手の近況報道に偏ってしまう。そのスター選手も続々とアメリカに渡っていく現状では、内容が薄くなるのは否めない。

 では、もう一つのコンテンツであるサッカーはどうかというと、これは各局とも非常に冷淡である。その真の意味は不明だが、バブルの後テレビ局がサッカーから手を引き、放映権をスカパーに譲り渡した。

 その試合映像は当然権利が発生するため自分たちが自由に使えないところからくる僻みのようなものなのだろう。その代りと言っては何だが、日本代表の放映権は民放が持っているため、その関連のニュースの露出は増える。

 日本での代表人気というのは、ただ単に民放での放送が多いと言うだけであり、日本代表だけが人気というわけではないのだが、マスコミの評は、Jリーグの人気が下がったという。

 いうなれば、人気の基準を発表するマスコミ側に立てばそういった評価になるのは致し方が無い。今後自分たちが、放送の材料として育てていかなければならないスポーツは何かという事を考えるならである。

 Jリーグの人気をいくら煽ったところで、自分たちに放送する権利が無ければそれほど盛り上がらないのは事実である。

 もう一つ付け加えるなら、プロサッカーの本質は見せるスポーツである。J1はまさしくそのカテゴリーである。J1にいるチームは見せることに拘るべきである。それは、勝利至上主義とは異なるところにある。

 どんな戦い方をしても良い、守備的であろうが、ずる賢いでも良い、勝ちに拘るあまり時間を無駄に使ったり、交代選手に時間を掛けるなどというのは、スポーツとして見ている方にとって苦痛の何物でもない。

 サポーター以外は、サッカーを見る目的は、自分にはとてもできない技やチームプレーを見ることを望んでいるのである。その点、J1は勝ちに拘るあまり、そういった軽いプレーに見えるようなことをすることを嫌う傾向にある。

 サッカーも本当は、そういった見せる選手を多く育てるべきなのだろう。その選手が外国に移籍しても変わりが次々と出てくるようでなければいけない。

 今のJリーグはその点を改良してほしい。J1の試合が見るものを退屈させるというのは、トップリーグとしては恥である。