オリンパス

 朝日がまぶしい。これも太陽の上る高さが下がってきたせいである。今日は全道的に冷え込みここの気温も零度近くまで下がっている。

引用 日本経済新聞http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C93819596E2EAE2E4E18DE2EAE3E3E0E2E3E39F9FEAE2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2

オリンパス含み損、最大1千数百億円 2000年に飛ばしか

オリンパスが証券投資の損失を隠していた問題で、1990年代に財テクに失敗した同社が保有していた金融商品の含み損は最大で1千数百億円に上ったことが8日、関係者の話で分かった。時価会計導入前の2000年ごろ、含み損を抱えた金融商品投資ファンドに移し替える「飛ばし」をしていたことも判明した。高山修一社長は8日、損失隠しは90年代から歴代経営陣が引き継いできたと明らかにした。

 

 オリンパスと言えば、普通の人ならカメラだろうが、医療業界では、内視鏡のメーカーである。それも寡占状態で、他のメーカーをはるかにシェアは引き離した存在である。

 一社独占に近いため、ある意味殿様商売をしている部分もある。そのモノづくりは最高だが、経営的にはまだまだ未熟な、家内工業的な伝統を持った企業だったことが明らかに成ったわけである。

 経営陣は、自分たちの失敗を先送りすることで、自分たちの報酬を確保してきたのだろう。損失を明らかに成れば、自分たちは首を覚悟せざる負えなくなり、先の将来を案じこのような行動をとったことは明らかである。

 この経営陣にとって、会社が大事というより自分たちの保身が大事だった。

 オリンパスも陥った海外投機の失敗は、他の企業でも明らかに成り、その当時赤字決算を表明する企業が多かった。その当時の経営者は、自分たちの失敗を明らかにすることで責任を取った。それにより会社を去った人も大勢いただろう。

 それは、まさしく人の生きざまを見せつける。自分の人生の引き際をどのようにするかは、その人間性の表明でもある。今までどれだけすぐれた業績を上げようとも、引き際が穢ければ、それがその人の印象として残ってしまうのである。

 今後、いろいろ明らかに成ったところで、オリンパスの今後の姿が良い方向に向かえばと思う。