FX

 朝から小雪がちらついている。気温は、もちろんマイナスである。

 以前から言われていた、次期戦闘機の機種選定が今週にでも決まるそうである。

引用 NHKhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20111212/t10014563431000.html

航空自衛隊の次期戦闘機=FXの機種選定を巡って、政府は、候補となっている3機種の性能などを総合的に評価したうえで、今週にも、安全保障会議などを開いて、採用する機種を決定することにしています。

航空自衛隊の次期戦闘機=FXは、▽アメリカ製の「FA18」、▽アメリカなど9か国が共同で開発を進めている「F35」、▽ヨーロッパの4か国が共同開発した「ユーロファイター」の3機種が候補となっています。

 

 戦闘機の値段は、日本での購入価格は一機、50億から百数十億円すると予想されている。その機体が100機以上導入されれば、総額1000億円規模の予算が必要になる。

 今後日本に何も起こらなければ不必要な出費であるといえるが、最近の中国の軍事費の強化は目を見張るものが有り、周辺国の日本に於いてもその脅威を黙って見ているわけには行かない事情がある。

 また、日本では、過去、政界を揺るがす「ロッキード事件」というものが有った。

 まさしくその舞台は今回と同じように次期戦闘機の機種選定に係るものであった。更に今回もし同様の事が起きれば、日本社会の先進性が疑われる事態も予想されるため、少し慎重に事が運ばれなければならない。

 最近の防衛省のゴタゴタも、心理戦の一端ではないかと疑わさせられる事件である。

 甘い蜜を出す木には、虫が群がる。それと同様に金の話になれば、善悪を含め人が集まりその利益のおこぼれを預かりに更に人が集まって来るものである。

 その集まり方が半端でないために、火の無い所にも自然と煙が上がる。

 世界の国が、必要最小限の武器を持つだけにすれば、そういうことが起きはしないのだが、隣が強い武器を持てば、それを防ぐことができる盾が欲しくなり、更にそれを打ち破る鉾を欲するようになる。