北朝鮮

 晴れ、気温は、マイナス20度近く下がっている。風があるため、外に数十分いると寒さで耳が千切れそうである。


 昨日は、北朝鮮金正日の死去のニュースが流れ続けた。権力の交代は、何時の時も政情不安を呼ぶ。その影響が北朝鮮国内に起きることを予想してるニュースが多い。

 日本列島もそうだが、この冬の気温は例年になく厳しい。間違いなく北朝鮮国内ではこの冬の死者は増加するだろう。

 その中で、重しが外れた状況で、一部の権力層が支配する社会構造は脆く崩れやすい。

 今の状況で考えられるのは、富裕層の海外脱出だろう。そして富の流出を怖れる権力側は、強権体制で臨むのは間違いないだろう。

 金日成が亡くなった時、国内は3年の喪に服したと言うが、今回は、そうはならないだろう。3年間喪に服せるほど国内情勢が安定していないからである。

 その中で、権力争いが起きた場合、必ず軍事国家となるのは間違いなく、その時期は、この寒さが厳しい1,2月だろう。まだ国際世論が様子見をし、更に国民の感情が不安定な時を利用して一気に軍部が政権中枢を握るのではないだろうか。

 年明けは、朝鮮半島にとって激動の時が訪れる恐れがある。それに対して、中国はどのように対応するかである。

 色々な意味で、北朝鮮の影響を受けたくないだろうから、間違いなく北朝鮮の政治状況には内政干渉を行うだろう。それに従うならそれ程北朝鮮国内の政変は起きないが、国民性からいえば、大人しく従うとは考えにくいから問題である。

 その余波は、必ず日本に入ってくる。その波を上手く乗り越えるかが日本の正念場であるし、野田政権にとって、これを上手く乗りこなせば長期政権の目が出てくる。

 本当に世の中、一寸先は闇で、正しい道を選択して生きて行くのは難しいものである。