泥船

 曇り、降雪は小康状態、気温も零下だがマイナス5度前後である。


引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111226-OYT1T01391.htm) 

「反消費増税」で年内に新党も…松木謙公氏ら

民主党を除名された無所属の松木謙公衆院議員が、消費税増税に反対する同党衆院議員らとともに、年内にも新党を結成する方向で検討に入ったことが26日分かった。

 民主党は、既に泥船状態になってしまった。溺れるも事を怖れるものは、船から逃げ出しはじめたわけである。

 これを上手くコントロールして最大限生存者を増やすことが船長(党首)の役割である。このように一度に船内で色々な事が起これば、陰でこそこそ逃げ出す輩もいるだろう、それを承知で、指揮命令系統を構築しなければならないはずである。

 もし戦場なら、敵を面前としての敵前逃亡は、他の兵員の士気を下げる行為として厳罰である。それを許せば、陣形は総崩れになるからである。

 指揮官は、敵兵力と味方の兵力の状況を迅速に判断し、どこで攻撃に移るのか、それとも一度後方に引いて戦力を立て直すのか決断しなければならない。

 今回の消費税の問題も、国民の多くは、ある程度の税負担は仕方が無いと考えている。その状況で、国民の先頭に立つはずの国会議員が、自分の選挙結果を気にして行動を変えるのは見ていて非常に見苦しい。

 

 民主党の国会議員が、民意を離れて勝手に暴走するのも困るが、反対に色々な民意に左右されて、右往左往するのだけは止めて欲しい。

 民主主義は、多数決が原則である、その原則を反故にして少数意見がまかり通れば大多数が不利益をこうむることになる。さらにこれを繰り返せば、重要な決め事は何時も少数意見に引きずられてしまい、為政者としての決断を下せないことになってしまう。

 

 最初に戻るが、泥船から逃げ出すのも構わない。しかし、それも礼節がある。自分たちが安全な場所に逃げだすからといって、残ったものを非難するのは頂けない。

 

 こういった人たちは、この先もいざ危機的状況になれば指揮官を非難して我先に逃げ出すことを繰り返すだろう。一層の事、抗議の行動をとるなら議員辞職すべきである。まあそれも大概だが。

 日本を変えると言いながら何も変わらなかったこの年月は、日本人にとって何か意味が有ったのだろうか改めて言うべき時期に来ている。