札幌 vs 富山

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 ドームの試合、久しぶりに見に行きました。

 この試合は、JA北海道のサンクスマッチということで、アグリ王国という番組でMCをしている森崎さんがモニターに大きく映し出される、本当に和やかな開始前だった。
 
 得てしてこのような雰囲気の時は、試合もいまいち盛り上がらずに終わるという不安が心の隅を横切ったが、結果はその通りとなってしまった。

 試合は、前半、ホームの札幌の勢いを削ぐように富山の攻勢が続く。札幌の何が悪いと言えば、ボールを失う機会が多いため、そのボールから相手に攻めさせることが増え、結構シュートを打たれ続ける。
 そのシュートの全てが、キーパー正面あるいは緩いものだったので得点を決められなかっただけで、どれかがコースに決まれば終わりの展開だった。
 
 前半に得点を決められなかった富山にとっては残念な試合運びだっただろう。富山にとって勝てる試合だった。

 札幌は、先週3点を取って勝ったのだが、攻撃の進化の結果ではなかった。だから、今節の攻撃も誠に今までの札幌の攻めだった。

 何が悪いかと言えば、やはりタイミングである。前線にボールを蹴っても届かなかったり、ゴール前にボールを運ぶ際、必ず一度サイドにボールを持ち込まなければ攻撃がスタートしないこととか、今までの失敗から学んでいないか、学んでいてもそれを克服できないというじれったさがある。

 後半何度もあったコーナーキックからの攻撃も、ヘッディングが上手ければゴールというシーンが何度あっただろう。タイミングよく頭に当てる、枠に飛ばすということができない。

 確かに、全ての札幌の選手が得意である必要はない。しかし、一人ぐらいその能力を持っていればと思う。逆に秀でた能力のない平均的な選手ばかりを集めてしまったという感じがしないでもない。

 結果的に引き分け、試合中は、今日の主審の大西さんを非難する野次を飛ばす人間がいたが、まあ、あれで試合がどうこうしたというわけではない。ただの憂さ晴らしの野次は聴いていて不快。少し考えてウイットのある野次を飛ばせばそれなりに盛り上がるのではないだろうか。