札幌 vs 愛媛

 土曜日に行われた試合、出張で見に行けず、CSの録画も後半の後半しか見ていない。

 アウエーで行われた時は、愛媛の斉藤選手のプレーが目に付いた。しかし、その時に印象に残ったのは、守備がこの先弱点になるだろうということであった。

 札幌の守備もそれなりの守備で、危ないシーンを何度も作るがそれなりに得点を入れられずに済んでいるところがある。それは何と言っても河合選手の存在が大きい。J1で何年間もレギュラーを張っていた実力は、年齢を重ねるごとに危機察知能力を高めた結果と言って良い。
 
 そういった選手が一人いる居ないでは守備力は全然違う。去年札幌の守備が破綻しやすかったのは、その要となる守備のスペシャリストが存在しなかったということである。

 何年も掛けて、守備力の向上を目指し選手を育ててきたはずなのに、この札幌の結果は、結局、守備能力の良し悪しは選手の能力に8割がた依存しているということに他ならない。

 試合は、横野選手の2ゴールという活躍で3−1と勝利した。
 
 横野選手は、今年活躍しなければ、来年の契約が危ういと自分は思っていた。去年までは余りにも余裕が無く周りが見えないプレーを繰り返していた。その彼が、ゴールという結果を残すことでプレーの質が変わってきたように思う。

 横野選手にとって今の状況は、背中をみんなの力で押されているようなものである。この上昇気流を上手く捕まえ、昇れるだけ昇るべきだろう。

 しかし、きっとまた多くの選手が壁にぶつかるように得点を決めきれない時期がまたやって来ることだろう。その時に今の気持ちを忘れずがむしゃらにゴールを目指し体を前に進めていってほしい。